連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月14日土曜日

梅ちゃん先生あらすじと感想(4月14日放送)

第12回『かがやく未来』あらすじ

家の外で山倉から竹夫の住所が分かったことを聞いて梅子は喜んだ。
「これが住所です」山倉は梅子に竹夫の住所が書かれた紙を渡した。
その梅子と山倉の姿を信郎は勘違いしながら物陰から見ていた。
「…恋文か?」
すると信郎の後ろで建造と芳子の声がする。
「うまく行っているようじゃないか」
信郎は家の中から梅子達を見ていた建造に山倉について尋ねた。
「何者ですか?あれは」
「婚約者だ」建造は短く山倉について信郎に説明した。
「ううん。婚約者になるかもしれない人ですよ」驚く信郎にすかさず芳子が訂正した。

「これで罪滅ぼしになったのでしょうか」山倉が梅子に尋ねた。
「はい。なりました。」梅子は笑顔でうなずいた。
山倉は姉妹どちらでもいいと言った事はマズかったと反省していることを伝えるが
「松子さんは一目見て僕の好みでした、梅子さんは…良く見ると全然違います」
と梅子の顔を見て真剣に言ったので梅子は、眉間にシワを寄せた。
「人間、検挙妄同はいけませんな!それじゃ!ハハハハ!(笑)」
戸惑う梅子をよそに山倉は高笑いをしながら帰っていってしまう。
梅子が振り返ると聞かなかったフリをしている建造達が立っているのだった。

>翌日、山倉から聞いた住所を頼りに竹夫を訪ねました。
布団を干していた竹夫を見つけ、松子と梅子は竹夫と食堂で話をすることになった。
両親も心配していると松子は伝えるが竹夫は自分の事は放って置いてくれと突き放した。
「それで智司さんが喜ぶと思う?智司さんは、ずっとお医者さんとして人の訳になりたいと願っていた。だけどそれは叶わなかった…だから、あなたにその代わりになって欲しいの!」
松子は涙目になりながら弟・竹夫に自分の思いを伝える。
「…その気持ちはわかります。でもぼくは自分を曲げたくないんです…僕が医者にならなくても誰かがなりますよ」
「そんなの勝手よ!」
すると竹夫は松子が智司の事に区切りが全くついていないことを指摘した。
「…そうよ。ついてないわ。だからこうしてつけようとしてるの」
「だからって僕にその思いを押し付けない下さい」
「そんな言い方、松子姉さんがかわいそう…」
梅子が竹夫に意見するが松子は荷物をテーブルに置くと店を出て行ってしまう。
「…梅子はどう思う?俺はお父さんの言うとおり医者になればいいと思うか?俺よりも意欲があって医者にふさわしい人間が他にいる」
>梅子には松子の気持ちも竹夫の気持ちもわかりました。
>それだけに梅子は何も言えなかったいえなかったのです。

― 梅子が畑の世話をしているある日、母・芳子が話しかけてきた。
「ねえ、梅子。お父さんは梅子の事が心配だから早く結婚を決めたいって思ってるようだけどお母さんは急ぐことないと思っているの。ずーっとうちにいていいのよ。そのうち、ホントにいい人が現れるかもしれないしね」
すると、そこに信郎が嬉しそうな表情を浮かべて梅子を呼びに来た。
信郎は梅子、仕事中の幸吉と母親も家の中に入れるとポケットからライターを取り出した。
「なんだよそれ?」見たこと無いモノに信郎に質問する。
「いいから見てろ!」
そういうと信郎が作ったライターに火がついた。
「どうだ!元手はタダだ!ネジなんか作ってるより儲かるぞ(笑)」
信郎は満面の笑顔で得意げに幸吉に言った。
「…そんなオモチャみたいなもの」幸吉は吐き捨てるように感想を言った。
「あんた!信郎がこんな事してくれたの初めてじゃないか!」
母・和子が歓喜の声を上げると幸吉は信郎の作ったライターを手に取った。
「…これはあれだな石が削れてすぐ使えなくなるぞ。石を上向きにすればいいんだな。
暇持て余してしょうがねえ!やってみるか!」
幸吉はライターの改良を始めるのだった。

― 市場で小説『月と花束』を見つけるが高額なため買えず落ち込んでいた梅子に担任教師・節子が『月と花束』を渡した。
「女学生の時に買ったわ。不謹慎な本よ。…でもとっても面白かった」
梅子は本の礼を言うと、そのまま大学病院へ駆け込む。
建造の研究室を訪れるが建造はいなかった。
患者の容態が急変したという建造が不在の理由を聞いた梅子は早苗病室に行く。
すると早苗のベッドには早苗はおらず、看護婦によって片付けられている最中だった。
早苗が亡くなった事を知った梅子はショックをうけ廊下のベンチに腰を下ろした。
すると早苗の母親がとなりに座り、梅子が持っていた本に気がついた。
早苗の母親が尋ねると梅子は下村建造の娘だと伝える。
「…そう。下村先生のお嬢さん。お父さんには随分お世話になりました。娘は幸せでした、立派な先生に診ていただいて。精一杯尽くして戴いて。お嬢さんまでうちのこのために…」
早苗の母親が泣き出してしまうが梅子は何も言う事ができないでいた。
「…恋がしてみたかったんでしょうね…たとえ物語の中でも」

梅子が再び建造の研究室を訪れると寂しそうに座る建造の姿があった。
「お父さん…これ」
梅子は手にしていた小説『月と花束』を建造に見せた。
「見つけたのか…」
「間に合わなかった…」
「そうだな。…それは借りたものか?」
「いいえ、あげるって」
「じゃあ、御棺に入れてやるか。…はぁ~疲れた…帰るか」
建造が疲れた様子で梅子に言った。

― 暗い夜道で一緒に帰宅する梅子に建造は言った。
「まだまだ薬も医療器具も足りない。なにもかもこれからだ後から続く者も必要だ」
「女でも?」梅子が質問する。
「ああ、医者に男も関係ない小児科や産婦人科は女のほうが向いている場合がある」
「私…なろうかな…お医者さんになろうかな…?」
梅子が言うと建造が声を荒げた。
「何を馬鹿なことを言ってる!医者になるのはそんな甘いもんじゃない!」
「でも…女の医者も必要だって…」
「医者にふさわしい者がいればということだ…帰るぞ!」
>ふとした勢いでいった言葉でした。
>『父が喜んでくれるかもしれない』そんな期待が梅子にはありました。
>でもその期待は粉々に砕けて消えていきました。

【『梅ちゃん先生』第12話の感想とレビュー】

梅ちゃん先生、第二週が終わり、これまでドジで家族から『ついで』扱いされていた梅子が
いよいよ来週から医者になる話になりそうで、ぐっと面白くなりそうです。
視聴率も好調らしく4月12日に関東で20.9%を記録しました。ただ関西では17.7%…
来週は、まさかの入浴シーンもあり、NHKの視聴率にかける意気込みを感じました(笑)
今日の内容は、自分にはとても予想外な展開でした。
まず建造の患者だった早苗、てっきり梅子と親友にでもなるのかしらと思ってたら、あっさり亡くなってしまうし、何より冒頭で山倉さんがいきなり退場とは…(笑)
高笑いしながら帰っていく様にイラつきますが、いなくなると思うとそれはそれで寂しいと感じさせるキャラです。

PR