連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月19日木曜日

梅ちゃん先生 第16回 あらすじと感想(4月19日放送)

第16回『やるなら、やらねば』あらすじ

>昭和21年の年が明けました…とは言ってもどこの家も正月を祝う余裕はありません
>そしてもっとの余裕の無い人がここに一人いました。
「はあ…」勉強中の梅子が大きくため息をついた。
そんな梅子を気遣って芳子と松子は小声で夕食の相談をしていた。
「…勝手にやっているんだ。気を使う事はない!」
本を読みながら建造が芳子と松子を注意した。
「そうよ。気を使わないで下さい」梅子も芳子と松子に伝える。
「そんな事言うならため息なんかつくな!」建造は今度は梅子に注意した。
「勝手にやっているとしても家族が気遣ってもいいじゃありませんか?」
正枝が刺繍をしながら言うと建造は黙ってしまうのだった。
>先生が言った理想の姿とは相当開きがある受験生生活でした。

― ある日、だるま食堂で働く女性・あかねが竹夫の本を持って梅子を訪ねてくる。
「私、結局忘れて帰ったのね。ごめんなさい…でもどうしてウチがわかったの?」
梅子はあかねが差し出した本を見て思い出した。
「大学に行ったら辞めたって言われてそれで家を聞いて…」
あかねは竹夫の定期券を梅子に見せた。
「本のためにわざわざ…?」梅子は本を受け取った。
「こないだはちゃんとお礼を言ってなかったし」
梅子はあかねに竹夫は家に居ないのでいつか返しておくと伝えた。
その後2人は、近所で開店した康子の店に行く。
「そう…一人で家族を養っているんですか」事情を聞いた梅子は驚く。
「父は居ないし、母は病気でしょ?弟と妹はまだ小さいから私しか働ける者がいないの」
「偉いわ!私なんて自分のことばっかり…」
「ううん。大学受けるなんて凄い」
「ううん。大学じゃなくて医専。医学専門学校」
「それでも凄い。難しいんでしょ?」
「うん。難しい。フフフ」
>自分とは全く違う人生を歩んでいるあかねと仲良くなれそうな気がしました。
>この頃、蒲田駅前の市場も他の闇市に引けひけを取らない賑わいを見せていました。
あかねは帰りに市場に貼られていた歌手演奏者の募集広告に脚を止めた。
ちょうどその時、竹夫があかねの後を通るが2人共気付く事なく、すれ違ってしまう。

「え?理科を?…忙しいんだよ!そんな時間はない!」
陽造の仕事を手伝いながら竹夫は訪ねて来た梅子の依頼を断わった。
「竹夫が医専を受けろって言ったんだろ?教えてやる義務があるんじゃないのか?」
横にいた陽造が面白がっていたが竹夫が運んできた木箱の中身を見て表情が変わる。
「やられんたよ…この芋、下の方は石ころだ」
「行って突き返して来ます!」
「どうせ今頃はとんずらしてるよ。この世界、やったりやられたりだ…今度から気をつけろよ。さすがに石は売れないな(笑)」
「大変なのね…やっぱり先生は頼めない」梅子は諦めて帰ろうとする。
「…いいよ。やってやるよ。お互い勉強中の身だ…助け合わないとな」

>この頃のインフレーションは凄まじいものでみるみるウチに物価は上がって行きました。
>しかし梅子はそんな世の中の動きに気付かない程、勉強に必死です。
「物がどんどん値上りしていて、お給料があがる見込みはないんでしょうか?」
芳子は新聞を読んでいる建造に恐る恐る質問してみた。
「無い!」
建造が短く答えると芳子との話が終わるのを待っていた松子が建造に申し出た。
「…お父さん、お話があります。私、働きに出たいんです。
「働く?どこで?」
「日本橋に事務員を募集している会社があるんです」松子は切り抜きを見せた。
「何か資格がいるだろう?」
「簿記とタイプです」
芳子は松子は簿記とタイプのどちらも経験がないと指摘した。
「簿記だけ勉強してタイプは仕事しながら覚えさせてくださいって頼んでみるつもりです」
「松子が考えたなら大丈夫でしょう」正枝が素直な感想を述べる。
「そうだな…じゃ、頑張ってみなさい」建造は切抜きを松子に返した。
>梅子は自分が駄目でどうして松子はあっさり認められるのかと不満に思うのでした。

― そんなある日、芳子は大量の食料を背中と両手に抱えて歩いてた。
「買い出しですか?」
竹夫が突然現れ、芳子の持っていた荷物を代わりに持った。
「竹夫!」
「お母さん独りに買い出しなんかさせて松子姉さんや梅子は何をやってるんだ…」
「順番に行ってるの。今日ね、私の番なの」
「そうか!僕が居なくなったせいで…」
「いいのよ!そんなの事!それより竹夫、あなた…」
「ご心配おかけしました。叔父さんの所でお世話になってます」竹夫は頭を下げた。
「よかった。元気にしてた?」芳子は竹夫の服の汚れを手で払いながら尋ねた。
「はい」
「戻って来る気はないの?」
「一人前になってお父さんの前に出ても恥ずかしくない人間になったら帰ります」
「そう。…みんな一人前になっていくのね…」芳子は瓦礫の上に荷物と腰を下ろした。
「みんな?」
「松子は勤めに出るって言うし、梅子は医専を受けるって言うし…あの子があんな風に何かを続けてやっているの見たの初めて!うまく行けばいいけど…反対しているお父さんの手前、あんまり頑張れともいえなくて…」
「言ってやればいいじゃないですか?」
「…そうね。…ありがとう竹夫。あなたの事も楽しみに待ってるからね」

― 家では梅子と松子は並んで机に向かって勉強していた。
「梅子のおかげなのよ…梅子が頑張ってるから。私も。ね!」
簿記の勉強をしている松子が梅子に笑顔を見せる。
「私、区切りをつけたなんて言っておきながらふと気がつくと智司さんの事を考えているの。いつまでもこのままじゃいけない!何か新しい事しなきゃって思って」
>梅子にとって松子と並んで勉強するのはかなり辛い事でした。
>なにしろ松子は何事も卒なくこなす性格です。正反対の梅子は焦るばかりです。

― 朝、梅子が家の外で休憩していると隣の家から信郎が飛び出して来た。
「どうしたの?」明らかに機嫌が悪い信郎に梅子は聞いてみた。
「バカ親父。作ったライターいい加減な業者に下ろしたら金払わずドロンされたって」
すると家から父・幸吉が家の外へ出てきた。
「俺は信用出来る男だと思ったんだよ!」
「・・・このまま泣き寝入りしてたまるか!」
信郎は幸吉が諦めるという言葉に従わず市場に業者を探しに行くが見つからなかった。

― 夕方、梅子が育てた大根を見て芳子と梅子が夕食の献立を話していると松子が帰宅する。
「おかえり!…松子、試験はどうだった?」
「うまく行ったわ。採用だって。来週から来てくださいって」
「そうだったの!おめでとう!」芳子は嬉しくなり家の中に正枝を呼びに行く。
「おめでとう!お姉ちゃん凄いね!」大根を洗いながら梅子は松子に言った。
「ありがとう。でもすごくなんかないわ」
「松子、合格だって!おめでとう!今夜はお祝いね!」
芳子から聞いた正枝が喜んで外に出てきた。
>松子がいとも簡単に合格してしまったことで
>負けらないという焦りをひしひしと感じる梅子でした。

『梅ちゃん先生』第16話の感想とレビュー

竹夫と陽造、安岡親子の失敗は、関係性があるんでしょうかね?
陽造と幸吉は諦めるように言い、それに従う竹夫と反対に諦めきれず業者を探しにいく信郎。この後、なにかしらの事件に発展するかも?
竹夫が担いでいた木箱の中身、ほとんど石だとは、ひどい業者です。そんな中あの分量の石を肩で担ぐとは・・・竹夫のパワー恐るべし!
竹夫役の小出恵介さんはTBSドラマ日曜劇場「JIN」の橘恭太郎(綾瀬はるかの兄)と同じで妹思いのしっかり者の兄という点でキャラが被ってます。でも個人的にこの人の演技好きです。のだめカンタービレの真澄ちゃんなんか絶妙でしたし(笑)

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