連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月5日木曜日

梅ちゃん先生あらすじと感想(4月5日放送)

第4回『あたらしい朝が来た』あらすじ

「よう!」男性は振り返ると急いで帰ってきた梅子と松子に挨拶をした。
「おじさん!?」
「立花陽造、帰って参りました!…とはいっても軍隊に入った訳じゃないんだ(笑)」
陽造は商売をしに中国を渡っていたが先日、慌てて帰って来たと説明した。
「その格好…?」梅子が陽造の来ている服について質問しようとした
「これか?この格好しているとあちこちで待遇がいいんだよ」
「陽造さんらしいわね、フフフ」正枝が笑った。
「それよりこれこれ!お土産!」陽造は背負っていたリュックから缶詰を次々と出した。
「うわーすごーい!!」梅子は陽造の土産に身を乗り出して喜んだ。

− 下村家の夕食の食卓にはカツやソーセージ、パイナップルが並べられていた。
「お肉なんて食べたの久しぶり!」梅子は幸せそうに口に運んでいた。
「兄さんは、こういう時、頼りにならねーからな(笑)」
「…どういう意味だ?」建造が陽造を睨んだ。
「悪くとるなよ…大学の先生なんてのは世の中の事にうとくて当然だよ…それより松ちゃんは女っぽくなったな?誰か良い男でもいんのか?ハハ!…あ、梅ちゃんも」
「もう、ついでに言わないで」梅子は口を尖らせた。
「…この家でそういう下品なものの言い方は辞めてもらおう!」
建造が低い声で陽造を注意した。
「そうだな…すまない。俺も下村家に養子に行ってたら、もうちっとは上品な人間になったんだが、ねえ下村のお母さん?」
「陽造さんが養子になってたら、もうちょっと楽しかったかもしれないわね(笑)」
「ハハハハ!言いますね~おかあさんも(笑)!」陽造が愉快そうに笑った。

「…叔父さん、これから仕事はどうするのですか?」
竹夫が深刻そうな顔で質問した。
「なんか商売やって一発当てるさ!新橋の駅前で露店が並んでいるのを見た。
売るものがあれば誰でも自由に商売ができるんだ。
これからの時代はここ(頭)の違いがモノをいうんだ!
才覚次第でもどこまでもあがっていける。
バカ正直にやっていたんじゃ頭のいい奴にやられる!…面白い時代になるぞぉ~」
「…人を騙してうまくやるのがいいのか?」建造が不機嫌そうな声で疑問をなげかけた。
「そんな事、誰もいってないだろ?
…ま、兄さんは裕福な家に養子に行って不自由なく学問させてもらって金儲けなんて考えなくたって生きてこられたんだろうが普通の人間にとっちゃ金があるかないかは大問題なんだよ」
「いつまでそうやってひがみ根性で生きるつもりだ?」
「ハハ!相変わらず口が悪いな兄貴は(笑)この家の人達には縁のない話ばかりしちまったかな、じゃおいとまするか!」
陽造は玄関に向かった。
「あら、もうお帰りですか?連絡先は?」芳子が慌てて陽造に聞いた。
「落ち着いたらこちらから連絡しますよ」
陽造は靴紐を結びながら答えた。
「…血の繋がりのあるたった一人の兄弟なのにそんな言い方しなくてもいいでしょ」
正枝は建造に対して文句を言うが建造は応えなかった。

「それじゃ!」
陽造は家を出て行くが梅子は陽造が帽子を忘れて行った事に気が付き、陽造を追いかけた。
梅子はすぐに陽造に追いつき帽子を渡した。
「おう!ありがと!」
「…叔父さん、時代が変わったら私にも何かできるかな?」
「もちろんさ!梅子は何がしたい?」
「さあ…」梅子は首を傾けた。
「まあ、なにか見つかるさ!またな!」
陽造はそう言って夜の町に消えていった。

>やっと女学校が再開されましたが校舎が焼けた為に校庭での授業です
>雨が降ったら大騒ぎ
>そして同じく蒲田の駅前にも小さな市場が出来ました。
>それが膨らんで闇市となり大変なにぎわいを見せるのはもう少し後の事です。
「あ!お店ができてる!」
梅子は露店で賑わっていた町の一角に足を踏み入れた。
「…おいしそう!…一個七円…高い」
露店のおにぎりを諦め梅子は市場を歩いていると幼馴染の信郎を見つける。
「なにしているの?」
「何って商売にきまってるだろ?」
信郎は自分の店だと偉そうに梅子に言うが、すぐに店の主人に怒られ雇われているだけだと梅子にばれてしまう。
梅子は色々な露店を見て回る事にした。
すると『旦那どうですか!?磨きますよ!靴綺麗にしますよ!』とあちこちで靴磨きをしている子供の声が聞こえる。

それをヒントに梅子はヒロシを無理やり露店に連れて来ることにした。
「靴磨き?」ヒロシは眉間にシワを寄せた。
「道具は適当に集めたから。ここに座って『旦那どうですかー?』って…働けば泥棒なんかしなくてもいいの」
「…やなこった」ヒロシは、梅子を置いてさっさと行ってしまう。
梅子が追おうと立ち上がろうとしたとき梅子が靴磨き商売をしていると勘違いした強面の男性が梅子の前にある台に靴を乗せた。
仕方なく、梅子は恐る恐る靴を磨く事に。
その頃、竹夫は教育者について疑問を投げかける青年の演説を聞いていた。

建造も生徒達がくずかごに入れた教育者への訴えが書かれたチラシを手に取っていた。
すると和服の女性が建造の研究室に入ってきた。
「下村先生ですね?」
「はい。あの…あなたは?」
「吉岡智司の姉です…お伝えしたい事があって参りました」

― 梅子が河原を歩いていると自転車に乗った郵便配達員が梅子に葉書を渡した。
「郵便です。番地が消えかかっていたようで…しばらく止まっていたようなんです」
「あ、智司さんだ!!」葉書の送り主の名前を見た梅子は走り出した。

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!はい!これ!」
梅子は家に着くと、家の外にいた姉に葉書を見せた。
「智さん…キャー!!智さんからだ!!」
2人は、大はしゃぎで家の戸を開けると建造が家にいたので驚いた。
「お父さん、早いのね…」
「ああ。…話があって帰って来た…吉岡君の事なんだが…」
「帰って来るんですよね?葉書が来たんです!」松子が嬉しそうに葉書を見せた。
「…これは日付が8月3日だ…」建造がつらそうな声を出した。
「…あの?」
「吉岡君は…戦死した。8月10日のことだそうだ…吉岡君は九州の飛行場の近くにある病院にいたそうだ。空襲で患者を避難させようとした…吉岡君は最後の独りまで見捨てずに作業をつづけたそうだ…」
それを聞いた松子はフラフラと家の外へ出て行った。
梅子が家の外へ行くと松子は呆然と立ちすくんでいた。
>『今の言葉は聞き間違いだ』梅子は心の中で何度もそう呟いていました。

【『梅ちゃん先生』第4話の感想とレビュー】

え?まさかのイキナリ智司終わり?
それよりもナレーションが林家正蔵さんだったことを今日知りました。
なるほど…てか、襲名してだいぶ経ちますが、やはり「こぶ平」にしてもらえないでしょうか。どうしてもぴんとこないんですよね…
さて、梅ちゃん先生、初回視聴率が18%越えとかなり高かったようです。カーネーションは16.1%だったかな?梅ちゃん先生に対する期待が伺えます。
主演に既に活躍している堀北真希さんを起用した事や主題歌にSMAPをもってきたのも若い世代を取り込みたいという狙いなんですかね?
その二つを差し引いても今のところ充分面白い話の流れだと思います。

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