連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月22日金曜日

梅ちゃん先生 第71回 あらすじと感想(6月22日放送)

第12週『大告白』あらすじ(第71回)

梅子が病室に着くと加藤の母親・昌子はベッドの上で苦しそうにしていた。
「強心剤を打ちたいんだが静注しようにも血管が出ないんだ!」
必至に対応している山倉が梅子に伝えた。
梅子は自分が所属する第一内科の医師に救援要請しに走って戻った。

「重岡先生!第二内科の患者さんの容態が急変したんです!山倉先生が処置しているんですが難しいみたいなんです!行って診て頂けませんか!?」
梅子は電話を終えたばかりの第一内科・助教授、重岡に頼んだ。
「今は無理だな。これからこっちも急患が来る」
「まだ来て無いじゃないですか!向こうには苦しんでいる患者さんがいるんですよ!」
「こっちは院長の親しい人なんだ。院長に『頼むと』電話があった。粗略にできない・・・大体、何で君が第二の患者に構ってるんだ?こっちを手伝えよ!」
「はい・・・・でも、その前に!」
梅子は重岡が止めるのも聞かずに再び加藤の母親のところへ走って行った。

加藤の母を処置しているとスーツ姿の松岡が入って来たので梅子は驚いた。
松岡は山倉から状況を聞くと昌子の腕を確認した。
「静脈切開しましょう!準備して!」
上着を脱ぎ手術の準備をはじめた松岡に梅子が尋ねた。
「あの松岡さん・・・どうして?」
「話はあとで・・・」
山倉が第一内科に戻るように言ったので梅子は処置室を後にした。

翌朝、廊下を歩きながら松岡は梅子に加藤の母親の容態が安定した事を伝える。
「よかった・・・・・聞かせてもらえませんか?青森の事」
松岡は立ち止まり、誰もいない資料室へ梅子と一緒に入った。
「実は…向こうに行ってみたら事情が違っていたんです。僕は花婿の候補だったんです」
「え!?」
「その病院の院長に娘さんがいましてね、どうやらその相手だったらしい。ハッキリとは言わないが娘さんと結婚させて病院を継がせようとしているみたいで…『それは話が違う』と言ったんですそしたら院長が『今更帰すものか』と…困り果てて下村先生に電話をしたんです」
「それで父が青森まで・・・」
「え?!先生が!?」
「知らないんですか?」
「はい。・・・じゃ、行き違いなんだ」

「フフ・・・大きな病院なんでしょ?(笑)」
「ええ、その街一番の・・・」
「なればよかったのに。お婿さんに」
「医師として行ったのに趣旨が違うんです!そういうのは嫌いなんです!」
「その娘さん、美人だったんですか?」
「それは、まあ・・・」
「だったらもったいない事したんじゃないんですか?」
「そんなことはない!だって、僕は梅子さんの事が・・・!」
松岡は、言いかけると急に話題を列車の中で悩んでいたドーナツの話に変えた。
「ドーナツの穴はドーナツの一部と言えるのかどうか・・・どう思います?」
「ドーナツの穴は穴でしょ?どうして一部なんですか?」
「だってドーナツは真中に穴が空いている事によってドーナツと特定出来るんです。穴が無ければただの小麦粉を揚げた物でドーナツではない!だとすればドーナツをドーナツたらしめている穴はやはりドーナツの一部と言えるのではないか!これはチクワにも言える事で…」
梅子はドーナツについて熱くなっている松岡に急に抱きついた。
「ありがとう。帰って来てくれて・・・ありがとう」
「はい・・・」

幸吉が戸を開けると作業場で信郎が図面をみているのに気がついた。
「・・・それな、シリンダーの図面だ。試作頼まれてよ」
「リミットが100分台でうるせえな…この精度はうちじゃ難しいんじゃないのか?」
「機械があっても腕がなければしょうがねーだろ?」
「・・・じゃあ親父はできるな」
「当たり前じゃねーか!何年やっていると思ってんだ!」
すると家の中から信郎の母・和子が出てきた。
「ノブ!心配かけて!大丈夫なのかい!?御飯はちゃんと食べてたのかい?」
「うるせーな!大丈夫に決まってんだろ!?・・・ノブ!仕事始めんぞ!」
そういって仕事を始める幸吉の後ろ姿をみつめながら信郎が幸吉に話しかけた。
「・・・・・なあ、俺・・・」
「いいから仕事しろ」
「新築の話、取り消しになっちまったな・・・」
「大丈夫だ。加藤さんに待ってもらってるよ(笑)」

加藤が母親を看病しいていると松子が花束を持って見舞いに現れた。
不思議がる加藤に松子は梅子に聞いたのだと打ち明けた。
「そうですか・・・言わないって約束したのに」
「あの子に隠し事させるのが間違いなんです。私が問いつめたんです」
待合室で松子は加藤の説明を聞くと振り出しに戻そうといって帰って行った。

松岡と廊下ですれちがった梅子はドーナッツが入った袋を松岡に渡した。
「ありがとう」
松岡が笑顔で受け取り去っていくと弥生が梅子に尋ねてきた。
「何を渡したの?」
「なんでもない(笑)」
「いいなあ・・・・私も誰かいないかな」
>今の梅子は松岡の背中をただずっと見つめていたい。ただそんな気持ちでした。


『梅ちゃん先生』第71話の感想とレビュー

あっさり青森へ行ったかと思った松岡が早くも復帰。
真田のように随分後の回で『子供できました!』とか言って出てくると思っていたんですが…まあ、この人面白いから、ちょっと嬉しい。告白しそうになって慌ててドーナツ云々とか言ってるし(笑)。
信郎も、よくわからんけど突然、帰ってきてビックリ。もう少し竹夫のところで修行したほうが良いのではないでしょうか?『親父ならできるよな?』とか相変わらず他人任せ。
うーん、信郎よ、竹夫のところで何を得たのだ ( ̄Д ̄;;
一方、なんか加藤と松子の関係がオカシな方向へ…振り出しってことは結婚することになりそうですね。これで加藤をフったら松子は鬼です(笑)
というわけで色々な問題が今日一日で結構解決され、見ごたえがあった回でした。弥生が最後松岡を見ながら呟いたのは山倉との伏線?

PR