連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月29日金曜日

梅ちゃん先生 第77回 あらすじと感想(6月29日放送)

第13週『医師の自覚-第77回-』あらすじ(ネタバレ)

弥生と昼食を食べていた梅子達の後ろでは松岡が一人で昼食を食べていた。
「松岡さんと何かあったの?」
松岡と一緒に食事をとらず後ろを気にする梅子に弥生が心配そうに尋ねた。
「昨日ちょっと…ケンカした」
「ケンカするほど仲がいいと言うとかじゃない?」
「ヒドい事をいったかもしれない…謝ろうかな…
梅子は勢いよく席を立つが食べ終えて食器をさげようとした松岡とぶつかってしまう。
ガシャーン!松岡の食器が散乱したので2人は慌てて落ちた食器を拾った。
「ごめんなさい!…ごめんなさい!」
「いいんです」
松岡は食器をトレイに乗せると足早に去って行った。
「今のごめんなさいは昨日の事?今、ぶつかったこと?」
弥生が梅子に質問をした。
「うーん…7:3で昨日」
「…それじゃ、わからないでしょう」

資料室で脚気の論文を書く梅子が席に戻ると梅子様と書かれた紙と包みが置いてあることに気がついた。包みをあけると中にドーナツが入っていた。
ドーナツを置いたのが松岡だとわかり、梅子の口元が緩んだ。

>梅子は来るなと言われていた坂田医院に自然と足が向いていました。
梅子は病院内がめちゃくちゃな状態に驚いた。
「どうしたんですか!?」
「よう!その辺機をつけろ!…って、全部だな(笑)」
事情を聞いた梅子はどうして話してくれなかったか坂田に迫るが竹夫に止められていたと坂田は正直に答えた。
その時、竹夫が真理子を連れて坂田医院に入って来る。
「先生!大丈夫ですか!?…梅子、どうした?」
梅子は竹夫の質問を無視して竹夫を睨んだ。
「私、やっぱりあの人の所に帰ります。これ以上ご迷惑は…」
竹夫のところに匿われている真理子が言うが竹夫が制した。
「もうここまで迷惑かけたんだ。とことんかけろ!」

すると梅子の叔父・陽造が男性を連れて入って来た。
「おう!派手にやられたな…奴らに見つからずに暮らして行ける場所を見つけた!」
陽造は手短に報告すると男性と真理子を連れて医院を急いで出て行った。

「…お兄さん、真理子さんのこと好きだったのかしら?」
梅子の隣で坂田の助手・野島静子がつぶやくように梅子に尋ねた。
「それは違うと思います。兄にはずっと心に残ってる女性がいるんです。あかねさんって言う人で昔その人家族の為に仕方なく中島さんっていう人のお妾さんになったんです。でも兄はそれを止める事ができなかった…だから…誰かを助けたいんだと思います」
「その“あかねさん”という人は今?」
「詳しくはわからないんですが中島さんの奥さんになったみたいです」
「そう…」
静子が医院の奥へ入っていくと坂田が上機嫌で独りごとを言った。
「まあ、たまには人助けするのもいいもんだな(笑)」
「先生はいつもしてるじゃないですか、ここで」
「医者をやってる事か?それは違うな。そば屋が人助けをしてると思って蕎麦をうってるか?」
「それは違うと思いますけど」
「医者だってそうだ。そば屋が人助けじゃないなら医者だって違う。自分が人を助けてやってるっていうのは医者の思い上がりだ」
「私は人を助けたいと思って…」
「医者はな、ただそこにいるだけでいいんだよ」
そして坂田は戦争中のことを打ち明けはじめた。
「俺は自分の命が惜しくなって…病院には患者が沢山いたけど卑怯にも放り投げて俺は逃げた。帰って来てからが辛かった。放りだして来た人達の顔が頭から離れなくてな。で、お決まりの酒浸りだ。このままじゃいかんとこの医院を始めた。…ただここにいようと思った
今度は何があっても逃げ出さないでな…ハハハハ(笑)」

― その夜、梅子は縁側に座りながら坂田の言葉を思い返していた。
「寝ないの?」
祖母の正枝が梅子に気がつき、梅子の隣に座った。
「うん、お婆様こそ寝ないの?」
「年取ると眠りが浅いの。それに側に気持ちがざわざわしてると目が覚めちゃうの」
「ざわざわって…私?」
「してない?ざわざわ」
「してる!」
2人はおかしくて笑った。
「今日ね…尊敬できるお医者さんに会ったの。前から知ってる人なんだけど、初めてちゃんとその人の話を聞いて私もこんな風になれたらいいなって思った。坂田先生は…『医者はただそこにいるだけでいい』って言うの」
「ただそこにいるだけ?」
「そんな風に考えた事無かったからびっくりした」
「『ただそこにいるだけ』…大切な事かもね。お医者さんだけじゃなく家族とか友達も」
「うん…」
その梅子と正枝の話を建造は後ろで聞いていた。

― ある日の夕方、建造は坂田医院を訪ねた。
「すいませんね、散らかってて…うちは初めての方ですね?…で、どうしました?」
「あ…咳がちょっと…ゴホン!」
「風邪ですかね?…シャツを脱いでください」
「え?」
「シャツを脱ぐ。医者にかかるのは初めてですか?」
>建造と坂田が会っている事など思いも寄らない梅子でした。

『梅ちゃん先生』第77話の感想とレビュー

松岡と梅子が“あっさり”と仲直りしたんですが、松岡の謝り方(?)がなんとも可愛いです。こっそりドーナツ作戦。私も今度夫婦ケンカしたときにでも試してみたいと思います(笑)そんな松岡さん、今日のセリフは『いいんです』のみという結果に。
 さて、坂田医院を混乱に陥れた女性・真理子もこれまた“あっさり”と坂田医院を去っていきます。男性の方は「真理子!」しかセリフがありません。そして気になったのが「奴らに見つからない場所を見つけた!」って陽造叔父さんの力説。何を根拠にというか、それは一体どんな所?…なんか雑なシーンじゃなかったですか?
そんな中、いよいよ静子と竹夫のフラグが!

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