連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月7日土曜日

梅ちゃん先生 第84回 あらすじと感想(7月7日放送)

第14週『巣立ちのとき-第84回-』あらすじ(ネタバレ)

家を担保に資金を借りる事を反対された話を梅子は弥生達と昼食を食べながら話をした。
梅子の話を聞いた弥生は建造の気持ちも分かると言い出す。
「寄ってたかって後押しされて結局梅子の開業を認めてしまったから、せめてここで一矢報いたいのよ」
「…確かに。父はそういう人よ」
梅子は弥生の意見に納得した。
「僕が何とかしよう!僕は君の開業に関して何も役に立ててない。何かしたいんだよ」
そして松岡は心配する山倉に考えがあると応えた。

― 松岡は婦長である山下に建造が恐れていた『あれ』が何かを教えて欲しいと頼み込む。
「あなたは下村先生の何か秘密を知ってらっしゃるんでしょう?」
「…実はね…あれって何も無いんです」
「え?何も無いって…」
山下は注意してもなかなか耳を傾けなかった建造にある時『あれを皆に言いますよ?』と言ったところ、建造が慌てたというエピソードを松岡に説明した。
「それが何かあなたは知らないままで…?」
「はい」山下は笑顔で頷いた。

― その後、松岡は、建造の病室を訪ねる。
「松岡です。失礼します」
「ちょうどうよかった。梅子に伝えて欲しい事がある…『担保の件、了解した』と」
「え?いいんですか!?」
いきなりの建造からの伝言に松岡は面食らう。
「ああ。…よく考えてみたら開業を認めてやったくせに資金面で協力しないのはやはり親として良くない。寄ってたかって梅子の開業を後押しされて、どうもやられっぱなしのような気がしてつい意地悪をした。私にはそう言う所がある」
「そうですか…」
「反省した。ベッドにずっといるとつい色々な事を考えて内省的になる。いい事もあるな」
「はい。私も結核で入院した時、色々な事を考えました。」
「それでそういう理屈っぽい人間になったのか(笑)…梅子はまだ頼りない。君くらいしっかりした男がずっとそばにいてくれるようになれば私としても安心なのだが…いや、将来の事は本人達で決める事だ。私がどうこう言う事ではない」
「確かに開業当初は色々と大変でしょう。梅子さんが必要だというなら病院の方はなんとか都合をつけて手伝いに行きます」
「…え?」 (゚д゚ )?
「は?」 (・ω・)?
「…いや、では、そういうことで頼む(汗)」

>そしてついに梅子が病院を辞める日が来ました。
梅子の送別会が行われ、第一内科と第二内科、看護婦達が集まっていた。
「いろいろとありがとう」
梅子は会場の端にいた松岡に礼を言った。
「礼を言われるような事はしてない」
「ううん、担保の事、父を説得してくれたじゃない」
「いや、あれはたまたまなんだ。僕は下村先生が言う程頼りになる男じゃない。…前に開業にいくらかかるかって資料を渡しただろ?ほんとはあれを見て君が諦めてくれないかとちょっと期待してた。ほんの少し、君を行かせたくなかったんだ。…すまない」
「ううん。ちょっと嬉しいw」
「え?どうして?」松岡が意外な顔をした。
「どうしても(笑)」
すると梅子の送別会の会場に検査室の岡部技師が現れる。
「たまには穴蔵からでてくるのもいいもんだ…ハハハ」
「わざわざ、ありがとうございます」
「第一内科と第二内科が皆きてるじゃないか?」
「私、インターンの時は第二で今は第一、両方にお世話になったので…」
「両方がこうして何かをやるのは初めてかもな…不思議な人だな君は(笑)」

第二内科の狭山から挨拶をするよう促され梅子は会場の前に行く。
「…あの…日替わり定食…私がこの病院にインターンに来たいと思ったのは食堂の日替わり定食が美味しいって聞いたからで…」
会場にいた医師達に笑いが起こる。
「で?美味しかったのか?」重岡が質問した。
「はい!父はいまひとつだと言いましたが私は美味しかったです!何年も毎日のように日替わり定食を食べて来て…そんなに毎日この病院に来たんだなって…」
梅子はインターンからいままでのことを振り返った。
「色々と勉強になりました。そのご恩をこれからは町の人を治療する事で返していきたいと思います。本当に本当にありがとうございました」
梅子が頭を下げると一斉に拍手が起こった。
拍手は建造の病室まで聞こえていた。

そして旧下村家の改装工事がはじまる。
下村医院と書かれた看板を信郎達が道に建てた。
「院長下村梅子か…偉そうだな」
看板を見て信郎が呟いた。
「何が偉そうだよ!本当に院長先生なんだから!」
幸吉が信郎の言葉に噛み付く。
「1人しかいないんだから院長もクソもあるかよ!」
「これから大きくするんだよ!な?」
「ありがとう!まずはここから」

>いよいよ梅子が開業医としてスタートする日がきました。頑張れ梅子。
開業準備ができた梅子が表にある看板を拭こうとすると看板が倒れた。


『梅ちゃん先生』第84話の感想とレビュー

なんだか梅ちゃん先生の前編が今日で終わったような区切り方(すでに折り返し点は過ぎてます)。建造の『あれ』も分かったし、松岡の資料について彼の態度が不自然だったことも説明があって、すごい丁寧な回でした。とくに照れながら梅子との結婚を探る建造とその思惑とズレて解釈する松岡の会話は素晴らしかった。本当に松岡らしい(笑)
最後は第一内科と第二内科+レクター岡部が集まり大団円で帝都大学付属病院編が終了というわけですね。
松岡や弥生、山倉にもこれからも、ちょくちょく出て欲しいです。

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