連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月10日火曜日

梅ちゃん先生 第86回 あらすじと感想(7月10日放送)

第15週『ちいさな嘘の、おおきな本当-第86回-』あらすじ(ネタバレ)

「骨折はしてないみたい。軽度の捻挫ね。しばらく腕を動かさないようにして下さい」
木下の治療を終え、幸吉とノブオに梅子が説明すると二人は安堵の表情を浮かべた。
「けど、どうするよ?これじゃきのやんしばらく仕事できねぇぞ?」
「こいつ…何日位休まなくちゃならないんだ?」
「うーん、まあ二週間くらいかな?」
「しょうがねーな。二週間なら親父と2人でなんとかなるだろ…」

それから数日後のある日、康子の店で木下は機嫌よく酒を呑んでいた。
「いいのかい?ケガ人がそんなに飲んで?」
「これまで散々働いてきたんだ。ちょっとくらい休んだってバチは当たらないだろ?親父さんも信郎さんもこれで俺のありがたみが分かるんじゃねーの(笑)」
すると横に座っていた康子の娘・千恵子が小声で木下に話しかけてきた。
「それ、梅子先生に手当してもらったの?」
以前、千恵子の仮病を梅子が黙認してくれたことを千恵子は木下に話した。
千恵子の話を聞いた木下は不敵な笑みを浮かべた。

梅子の病院に再び木下を連れて幸吉と信郎がやってきた。
「ごめんよ!梅ちゃん!こいつもう一回見てやってくれ!」
「え?…そんなに痛むはずはないんだけど…どうしてそんなに痛むのかな…」
診察室へ連れて行くと木下が梅子に小声で耳打ちをした。
「そういう事にしてくれよ。千恵ちゃんの仮病黙っててやったんだろ?俺にも頼むよ」
「そんなぁ…(困)」
すると木下はことさら大きな声で痛む演技をはじめた。
「イテテテ!こりゃ、やっぱり一月はかかりそうだな」
座って待っていた幸吉が立ち上がった。
「おい!本当に一月も懸かるのか?」
「え!?…か、かかるかもしれないし…かからないかも…」
梅子は幸吉の質問にしどろもどろになる。
信郎と幸吉は新しく依頼が来た仕事について話し始めたので木下は慌てる。
「あ、あの俺…!」
2人では無理だと言う幸吉に対して信郎は新しく人を雇う事を提案する。
「とにかく探してみるよ!とにかくきのやんは休んでていいから」

建造の病室を訪れた芳子は持ってきた着替えをタンスに入れていた。
「…梅子の事、ちっとも聞かないんですね」
「なにか問題でもあるのか?」
「問題というのか…患者さんがなかなか来ないんです」
「最初からそうそう来るものか…せいぜい苦労しろと言ってやれ!」
そこへ診察に狭山が現れる。
「失礼します。これは奥様」
建造の脈を取り始めた狭山に建造が内科学会の準備について質問をした。
「はい。特に問題はありません」
「…そうか」

― 狭山が困った様子で第一内科に戻って来たので弥生達は注目した。
「はぁ~!やはりプロブレマティッシュだ!プロブレマティッシュだ!」
「問題って何がですか?」
狭山は建造の仕事を分担して何も問題がないことが困った事と説明した。
「さっき皆で分担して上手くやっているとお伝えしたら『そうか』と…あの『そうか』は私の見た所、満足3、不満7という感じだった」
「どうしてうまくやってるのに不満の方が多いんですか?」
「あんまり上手く行き過ぎると、まるで下村先生必要ないみたいじゃないか!…ここでヘソを曲げられてもマズイ、適当に困ったフリをして相談に行った方がいいかな」
狭山は松岡や弥生達にも建造に何か相談するように指示をすると部屋を出て行った。
「ナンセンス。下村先生は病院に必要な事くらい分かっている筈だ。気を使う必要はない」
松岡が苛立った様子で言った。
「頭でわかっていても気持ちの問題があるだろ」
山倉が松岡に反論し、弥生も同調した。
「そう。人は松岡さん程、何でも理屈でわりきれないの…そんな事より、梅子が病院辞めてから連絡とったんですか?」
「いや…」
「どうして?」
「どうしてって…別段用事がないし…」
「用がなくたって電話くらいするでしょ?」
「電話とは用事がある時にするもんだろ!下村先生にも言われているし…」
「へえ下村先生には何て言われたの?」
山倉の質問に松岡は建造から言われた事を思い出して伝えた。
建造『梅子はまだ頼りない。君くらいしっかりした男がずっとそばにいてくれるようになれば私としても安心なのだが』
「…えーっと…それはもしかして結婚の事を言ってるんじゃない?(-_-;) 」
「え?…どの部分が?」弥生の指摘に松岡は動揺した。
「全体が」
ずっとそばにいてくれるようになれば…ずっとそばにいてくれるようになれば…ずっとそばにいてくれるようになれば…松岡の頭に建造の言葉がリフレインした。
「…結婚!?…僕が?…梅子さんと僕が…結婚!?」Σ(゚ロ゚;)
テンパりながら自問する松岡に山倉と弥生は頷いた。
「付き合ってるんだから可能性はあるでしょ?」
「た、確かに可能性としては!…しかし!僕は研究に没頭したいし、梅子さんだって開業したばかりでお互い仕事の方が…!」
「あの!そういう事は私達にじゃなく梅子に話して!とにかく電話してやって下さい!」
「わかった…後で」
「今!!」
一方、正枝も梅子に対して松岡に連絡をするように迫っていた。
「電話って便利な物があるじゃないの?話くらいしてもいいんじゃないの?」
松岡だって梅子の開業が気になっていると正枝は指摘した。
「でも松岡さんの事だから電話したら『用件は何でしょうか』って言われそう…」
「いいじゃないの(笑)『電話したいからしたのよ』って言ってあげれば」
「そうね…じゃあ、あとで」
「思い立ったら吉日!今しなさい」

ツーツーツー…梅子と松岡はお互いに電話をかけるが同時にかけているため、お互いの受話器からは話中音が聴こえるだけだった。

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