連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月12日木曜日

梅ちゃん先生 第88回 あらすじと感想(7月12日放送)


第15週『ちいさな嘘の、おおきな本当-第88回-』あらすじ(ネタバレ)

「木下さんだって反省して仕事に戻ろうと思ってた所だったの!私が話して謝って貰うから」梅子は木下を事実上の解雇にした信郎に説明するが信郎の怒りは収まらなかった。
「お前は余計な事すんな!人のウチの事に首突っ込んでんじゃねーよ!」
梅子が新しい仕事について心配していると、酔っぱらった幸吉と男が肩を組んで帰って来た。「…誰だよ?そいつ」
信郎は幸吉が連れ帰ってきた酔いつぶれている中年の男について幸吉に尋ねた。
「え?…誰だこいつ?…あ!さっきの飲み屋で会った」
「お初です(笑)」
中年男性は笑顔で信郎に挨拶をした。
「やっぱり駄目か…あの仕事、断るしか無いか…」
信郎は工場の片隅に大量に積まれた仕入れた大量の材料をみた。
>梅子はこんな事になったのは自分にも責任があるような気がして仕方ないのでした

狭山の指示通りに建造に質問を終えた山倉と弥生が第二内科に戻って来る。
建造が『ちょっと嬉しそうだった』と報告を受けた狭山は満足げに松岡にも建造のところへ質問か相談しに行くように伝えるのだった。
松岡が建造の病室を訪れると建造は見透かしたように松岡に質問をぶつけてきた。
「君も俺に何か質問に行けと狭山に言われたのか?」
「あ、いえ!…えーと…お母様がいらっしゃるので梅子さんの事をお聞きしようかと」
手伝いに来ていた芳子は松岡の申し入れを喜んだ。
「私も梅子の事を聞いてもらおうと思ってたんですよ。あの子、あれでやっていけるんでしょうか?人の心配ばっかりして…」
「医者なら当然だ」建造が不満そうに言った。
「病気以外のことも心配してるんですよ、幸吉さんの工場の事にも首を突っ込んだりして」
「…ここにいた時もそんなことばかりやっていたな。まあ…駄目なら駄目でしょうがない」

梅子は安岡製作所に木下を連れて謝りに行くが、木下は工場に入らず隠れてしまう。
梅子が木下の事を信郎に話そうとした時、幸吉と酔いつぶれて工場にやって来た中年男性が働いている姿が目に入った。
「こいつはな、渡りの職人ってやつなんだよ!」
幸吉が実際に街に出てスカウトしなきゃ駄目なんだとドヤ顔で言い始めた。
「何言ってんだよ、飲んだ相手がたまたま旋盤の職人だっただけじゃねーかよ…酔いがさめて初めてそれがわかったんだぞ(笑)」
一連のやりとりと中年男性・井上の作業の様子を外から見ていた木下は安岡製作所にもどらずに来た道を引き返した。梅子は慌てて木下を追いかけた。
「木下さん!これからどうするんですか?」
「働き口くらいあるさ!こないだも言ったろ?もっと儲かる仕事をするんだ!」

― 坂田医院で梅子から話を聞いた坂田が大爆笑した。
「ハハハハ!そうか、仮病に加担してしまったか(笑)」
「医者失格かもしれません…」
「なんだそのくらい。俺なんか何度もあるぞ」
「そうなんですか?…うちの父は無いと思います」
「ああ、君のお父さんは特殊だからね。どっちが特殊なのかはしらんがね…いずれにしても気にやむ事は無い。むしろ安心した。そうやって患者と一緒になって悩んで行く。それが君らしい在り方なんじゃないかな」
坂田と梅子が話していると梅子の叔父・陽造と木下が現れる。
「梅子、話は終わったぞ。こいつ、俺の所で使ってみるよ!」
陽造はTVの世界は新しい仕事だからな経験なんて関係ないと満足そうに木下を見た。

仕事を終えた松岡が病院に現れ、梅子は松岡と康子の店へ行くことに。
すると信郎と咲江がカウンターに並んで座っていた。
「これはどうも、いつぞやは失礼しました」
松岡は丁寧に2人に挨拶をし、梅子と信郎達のすぐ後ろのテーブル席に着いた。
梅子は信郎に新しく雇った井上について尋ねてみた。
「技術はあるいし真面目だしいうことねえや。おかげで今やってる仕事も間に合いそうだ」
「そう…よかったね…」
「いい人が来て一安心ね。でも木下さんは何処いったの?」今度は咲江が質問した。
「辞めたよ」
「辞めたんじゃなくて『辞めさせた』でしょ?」梅子が不満そうに言った。
しかし梅子は咲江と信郎の会話の邪魔になっていると松岡に指摘されたので信郎に謝った。
信郎は言いたいことがあれば言っていいと言うので梅子はいう事にした。
「今まで一緒に働いて来たのに要らなくなったらポイでいいの?」
「アイツがつまらないウソをつくから」
「それはあの人だって反省して」
「ボロ工場でのちまちました仕事だの、そんな事言われて許せるかよ
「ノブが昔オジさんに言っていた事とほとんど同じよ!」
信郎は、会社の利益のためには2人を同時に雇う余裕はないと梅子に言った。
「そんなに儲けたいの?そんなに勝ちたいの?」
「そりゃ勝ちたいよ。負けたくはない」
「よくわからない」
「ああ分からないだろうな。梅子は医者みたいな食いっぱぐれのない潰しのきく仕事してるから世の中の厳しさがわかんないんだよ」

その時、後ろで黙って聞いていた松岡が口を挟む。
「食いっぱぐれがない…医者はそんなに甘い仕事じゃない」
「甘いなんて言ってないですよ。でも資格があるんだし身分は保証されているでしょう?」
「そう言う面はある。しかし医者にも勝ち負けはある」
「え?あるの?」梅子が驚いて松岡を見た。
「いや、あるだろう。論文を書いて優劣を競うという事はあるし常に業績を競ってるんだ」
「…そうなんですか。医者も大変なんですね」
「まあ、そうです。…お互い頑張りましょう」
松岡と信郎は熱い握手をした。
すると信郎の隣に座っていた咲江が泣き出してしまう。
「男って…男って本当に嫌!ウチの父もそう!いくら儲かったの損したの勝ったの負けたのって…そういうの、もうウンザリ!(泣)」


『梅ちゃん先生』第88話の感想とレビュー

さすが建造、ドクトル狭山の思惑をお見通しとは。
梅子が帝都第付属病院と坂田医院のアルバイトを辞めたから、弥生や坂田の登場がもうどうでも良くなりつつある事が残念…。そんな中まさかの“きのやん”が大活躍中(笑)
陽造の仕事を手伝う事に一抹の不安を覚える梅子ですが、なぜ職人辞めさせて陽造の仕事を斡旋するかが理解に苦しむところです。っていうか陽造相変わら過ぎだし康子の亭主も働かず店で客と飲んでるのが笑えました。

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