連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月8日土曜日

梅ちゃん先生 第138回 あらすじと感想(9月8日放送)

第23週『みんなの宝物-第138回-』あらすじ(ネタバレ)

家族で太郎を探していると太郎を抱いた陽造と正枝が帰って来る。
正枝は、学校周辺で太郎を抱いた陽造と会ったと説明した。
「すまない!…ちゃんと言っておけば良かったですね」
陽造は、信郎達に謝り、事情を話始めた。
「その子、則夫って言うんですけどね、家に妹がいて、病気で伏せてるそうなんです。けど金がなくてなかなか医者にかかれなくて…梅子なら診てくれるんじゃないかって…」
「それで何度もうちに来ていたの…」
則夫は赤ん坊好きな妹に太郎を見せたいと言ったこと、家も近く、赤ん坊に移る病気じゃない。見せれば元気になるじゃ無いかと思って太郎を連れて行ったと陽造は話した。
「そうだったの…」
「ホントに申し訳ない!」」

その時、家に康子が訪ねてくる。
梅子達が玄関に行くと家の前には梅子の赤ん坊を捜そうと近所の人達が大勢集まっていた。
慌てて梅子は太郎が見つかった事を伝えた。
「すみません!太郎は無事にみつかりました!!本当にすみません!」
「おー!!よかった!よかった!」
集まった近所の人達から安堵の声と拍手が聞こえた。
「本当にすみません!」
梅子は集まってくれた人々に再度頭を下げた。
「先生がここにいてくれるからウチの工場の連中、元気に働けるんですよ!」
「アンタが持ち合わせもないのに診てくれて、どれだけ俺たちが助かってるかな(笑)」
近所の工場に勤める近藤と海苔職人が笑顔で言った。

夜、部屋に戻った信郎は太郎を抱っこしながら論文読んでる梅子に謝った。
「こないだはヒドいことを言ってごめんな…梅子の仕事がどれだけ町の人の役に立ってるかよくわかったよ…」
「ありがとう」
「それともう一つわかった。梅子もやっぱり母親なんだって事。やっぱり太郎の事が一番大切なんだな」
「当たり前じゃない(笑)」
「じゃ俺は?俺は太郎の次か?」
「バカ!(笑)」
「…もう一つ謝らなきゃいけない事があるんだよ」
信郎は幼い頃に梅子が飼っていた亀の亀吉が死んだのは自分のせいだと打ち明けた。
「狭いガラスの瓶に入っているのが可哀相でな…大森までいって海にはなした。そしたらプカーと浮いたままでな、何か具合が悪くなったみたいで…」
「ひどーい!亀吉に謝って!!」
「…はい」

― 翌日、梅子は則夫の妹の診察を行なった。
「やはり喘息ですね…成長するうちに段々良くなる事も多いですから心配しすぎないように。お薬出しておきますからね」
「ありがとうございます」
則夫の母親は梅子に礼を言った。
「お薬飲んだら楽になるから、そしたらうちの赤ちゃん見に遊びに来てね~」
「うん!お兄ちゃんもいい?」
「もちろん!」
「ありがとう」
則夫の笑顔を梅子は初めて見た。

それから数日後、梅子と共に大勢の小学生が家にやってくる。
「この子達が太郎の事を見たいって(笑)」
「太郎ちゃん!かわいい!」
子供達がカゴで寝ている太郎を取り囲んだ。
「あれだな、子供ってのは町の宝なんだな」
騒ぎを聞きやってきた幸吉に陽造がポツリと言った。
「ああ、良い事言うじゃねえか。それをみんなで寄ってたかって育てて行けばいいんだよ」

― 「回復は順調のようだな」陽造の夕食を食べる様子を見ながら建造が言った。
「うん、食欲もあるし問題ないみたい」
「梅子の先生のおかげだよ、それにここにいる皆のおかげだな。…申し訳ない。仕事があるから手術出来ないって言ったのはウソなんだ。何もかも上手く行かなくて行く所が無かったんだ…梅子はわかったうえで俺を入院させてくれたんだ。けどここにきて本当によかった。
太郎も近所の子供もかわいいし、皆に親切にしてもらって、すっかり後ろ向きになっていた自分がくだらないと思ったよ。これからはしっかり前を向いて行くよ。俺、この町が好きすきになった。病気が治って、ここを出たら近所に住んでいいかな?」
「そうしなさい!」正枝と芳子が歓迎した。
「兄貴、いいかな?」
「俺の許可なんか必要ない、好きにしろ!」
信郎がこのまま住んだらどうかと言い出したので陽造は笑って断わった。
「そりゃ無理だ、兄貴の難しい本が一杯で頭が痛くなっちまう!」

昭和33年11月、安田製作所に新幹線の部品製造の依頼の相談を富田がしにくる。
「相当高速で走るから振動も激しい、だからそれを押さえる為の新開発のオイルダンパが必要になる。お願いしたいのはその名kの主軸とピストン部分だ」
「…なんでうちに?」
「ノブ、幸吉さん、お宅だからだ!」
富田は今までの仕事は文句のつけようなかったと理由を説明した。
「この話が来た時に一番に安岡製作所の名前がうかんだんだよ!」
富田の話を聞いて信郎は笑顔になった。
「やろう!…親父、きのやん、光男、やろう!!世界一の電車作ろう!」

その頃、自宅で梅子は、信郎に直してもらったブリキの玩具で太郎と遊んでいた。
>これから起こる大きな変化をまだ知らない梅子でした。

『梅ちゃん先生』第138話の感想とレビュー

則夫君、結局「ありがとう」しかセリフがありませんでした…
っていうか、陽造叔父さんも太郎を連れて行く前に、まず梅子に相談でしょ(笑)
なんやかんやあって、全て丸く収まり「これぞ朝ドラ」という感じがした良い回でした。
タイトルの「みんなの宝物」が太郎と思いきや町の子供達というのも良かったです。
そんな中、梅子の開業当初(89話)で登場した作業員や、海苔職人・なぎら健一が再登場したのにはビックリしました。なんて贅沢な・・・
さて、いよいよ来週“あの松岡さん”が復活しますね。
めちゃめちゃ楽しみです(笑)

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