連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月13日木曜日

梅ちゃん先生 第142回 あらすじと感想(9月13日放送)

第24週『明日へのバトン-第142回-』あらすじ(ネタバレ)

 夜、建造は縁側に座り、病院での第一内科の三枝と重岡との会話を思い返していた。
「松岡先生はなかなかのもんですなぁ…お互いに世代交代の時ですかな。名誉教授と呼ばれるのもなかなかいいものですよ(笑)」
名誉教授となった三枝が笑顔で建造に伝えるが建造は困惑した。
「そうですか…」
すると三枝が教授だった頃に準教授をしていた重岡が口を開く。
「三枝先生、講義の無い日にわざわざご足労頂く必要はないんでございますよ?」
「いや。まだまだ第一内科が心配だ。君達も私がいた方が安心だろ?重岡教授(笑)」

光男は縁側で座っている建造に気がつき、挨拶をした。
「こんばんわ」
「ああ。…最近、本を借りにこないな」
「仕事が忙しくて…」
「新幹線の部品を作ってるそうだな…仕事ばかりでは味気ないだろう」
そして、建造は光男に突然定時制の高校に通う気があるか質問した。
働きながら勉強ができる定時制が光男にピッタリだと建造は勧めた。
すると幸吉が現れ、冷やかすように何の会話をしていたか建造に尋ねた。
建造は、幸吉の質問に呆れながらも光男にした質問を幸吉にした。
「お前は、光男君を定時制に通わせてやるつもりはないのか?」
「…定時制だと?そんなもん通ってどうすんだよ!」
「光男君は勉強が好きだ。頭もいい。それをこんな工場に埋もれさせるのは可哀想だ」
「なんだよ”こんな工場”とは!」
幸吉は光男は金をかけて職人にさせようと採用したことを説明した。
「勉強させた挙げ句、もっといい職場に行きますって出て行かれたら大損じゃねえか!そうなったらどうしてくれんだ!?」
「そうなったらなった時だ!」
「世間の荒波を渡った事も無い人間が無責任な事いってんじゃねえぞ!第一、本人の気持ちどうなんだよ!…お前、そんなに勉強したいのか?」
「…いや、特に…職人になるのに勉強は要りません」
光男は建造に頭を下げると家に戻ってしまう。
「ほら見ろ!馬鹿野郎!!冗談じゃねえや!!」
その建造達の様子を梅子と信郎は不思議そうに家の中からみていた。
>光男に定時制高校の事を突然言い出した建造の真意が梅子達にはわかりませんでした。

休日のある日、梅子が光男について信郎に尋ねた。
「光男君、勉強したくないって本当かな?」
「わざわざ夜学で勉強したいなんてどうもわからないな」
「勉強好きな人もいるわよ」
信郎は、新幹線の仕事が上手く行けば仕事が増え、光男も忙しくなると説明した。
「給料だって上げてやるつもりなんだ。仕事した分、金を手に出来るようになりゃ夜学なんて通うどころじゃなくるだろ(笑)」
その時、梅子に客が訪ねてきたと芳子がいいづらそうに梅子に伝えてくる。
「どうも、お久しぶりです」
信郎は梅子と共に玄関に行くと松岡が挨拶してきたので驚いた。
「…日本に帰って来てたんですか?」
「ええ(笑)」
「知ってたのか?」
「うん、ノブに言ってなかったのね」
梅子は千恵子と病院に行った時に松岡と会ったことをサラリと説明した。

「実は下村先生に話があって来たんだ。梅子さん、ちょっと話せるかな?」
松岡が梅子を連れて行ったので、信郎は面白くなかった。

― 診療所で梅子は建造が名誉教授になる事を辞退したことを知り驚く。
「でも…大学を辞めてどうするつもりなのかな?」
「その話をする機会が病院ではなくて…それでご自宅を伺って話を聞こうと…まだまだ下村先生には教えて欲しい事が沢山あるのに…」

― 信郎が工場で退屈そうに部品をいじっていると幸吉が現れて勘ぐられる。
「何かあったのか?…何かおかしいな~何だ?言え!」
信郎は帰国した松岡と梅子が今、話をしていると白状した。
「お前…梅ちゃんとそいつ2人きりにしたのか?まずいだろ!」
「…まさか梅子に限って(笑)」
「いや!男と女ってのはな何があるかわかんないんだよ?焼けぼっくいに火がつくって言葉あるだろ?いくら本人達が終わったと思っていても何かの拍子に火がついちゃうんだよ?」

3年ぶりに梅子の診療所を訪れた松岡は感心しながら病院内を観察していた。
「煮沸器を入れたんだね…酸素吸入器も入れたんだ」
「そうなの、レントゲンも入れたいんだけどなかなか手が回らなくて」
「…酔っぱらって、ここで寝た事があった(笑)…懐かしいな。この3年、僕は研究以外の事は考えなかった。それなりの成果は会ったと思う。もっと研究を続けるという選択肢もあったけど早く日本に戻って実際の医療に役立てたかったんだ。…君も開業医として地道に着実にやってるようだね?」
「うん、でもまだまだよ(笑)」
「そんなことはない。見ればわかる。患者さんからの贈りもの、染み付いた臭い…すっかり町のお医者さんだよ…僕らがあの時選んだ道は間違ってなかった」
その時、芳子が建造が帰宅したと報告があったので2人は家に戻ることにした。

帰宅したばかりの建造に松岡はストレートに質問をぶつけた。
「先生が名誉教授を辞退して大学病院を去られるというのは本当ですか?」
「…本当だ」
「どうしてですか!?訳を聞かせて下さい!」
「…私は皆の邪魔になるのが嫌なんだ…君はアメリカから大きく成長して帰って来た。狭山君や山倉君達若い医師達も成長著しい。私の後身を育てるという一つの目標はうまくいった。これ以上病院に留まっていては君達の成長の邪魔になる」
「邪魔なんてとんでもない!」
建造は名誉教授と言う肩書きにしがみつくようになることも理由に挙げた。
「僕はまだまだ未熟です!先生に教えて頂きたい事があります!ずっといてください!」
「甘えるな!!君はもう大丈夫だ。後に続く物を育てたら年老いた物は潔く身を引く…そして知識や経験を人から人へ受け渡して行かなければいかない。私は医学を志して本当に良かったと思ってる。もう心残りはない。後は君たちの活躍を遠くから見守る事にする」

『梅ちゃん先生』第142話の感想とレビュー

やっぱり松岡さんがいいですね~。なんでしょう、この抜群な安定感。
本当に松岡の留学が残念でなりません(笑)
残念といえば、梅子がもう少し町の医療をしているシーンが多ければ、今日の話はもっと感動したはずなのに!

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