連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月2日月曜日

梅ちゃん先生あらすじと感想(4月2日放送)

第1回『あたらしい朝が来た』あらすじ

下村梅子は働いている工場でミスをする夢にうなされていた。
「梅子!梅子!」
梅子の母親、芳子が梅子を起そうと声をかけるが梅子は寝言を言ったりしている。
「へこたれない!」
梅子以外の家族は、そんな様子に慣れてか全員平然と朝食を摂っていた。
「梅子、いい加減に起きないとまた工場に遅刻ですよ?所長さんに叱られますよ?」
「放っときなさい」芳子が再び起そうとするが父、建造が止める。
「梅ちゃんは毎朝、遅刻か朝ご飯抜くかどっちかなんだから…みんなで力を合わせて働かなければいけないときに良くないわね…」梅子の姉・松子が寝ている梅子を見て呟いた。
「つまり梅子は朝飯抜きで空腹に耐えるか遅刻して所長に怒られるか、いつもどっちか片方の試練を受けている訳か…」兄の竹夫が言った。
「あら!わかめが入ってる!珍しいわね」祖母の正枝が茶碗にわかめを発見して喜んだ。

梅子が目を覚まして時計を見た時、針は7時10分を指していた。
「あ!こんな時間!…痛ーい!」
慌てて起き上がったため天井から伸びていた電球に頭をぶつける。
>下村梅子、花も恥じらう16歳。
>この少々頼りない女の子がこの物語の主人公であります。

― 昭和20年8月15日
>舞台はここ東京の蒲田。いや蒲田だった所というべきかもしれません。
>この年の4月の空襲で見ての通りの焼け野原
梅子が家の外の井戸の前で歯を磨いていると向いの家から安岡信郎が勢いよく出てきた。
「分かったよ!出て行ってやるよ!」
信郎はズカズカとやってきて歯を磨いている梅子に声をかけてきた。
「おう!梅子!長い付き合いだったがお別れだ」
「さよなら」梅子はそれどころでないと言った様子で歯磨きを急いだ。
「…こんなボロ屋誰が戻って来るもんか」信郎は再び出てきた家に文句を言った。
すると信郎の父・幸吉が家の戸を開けて出てきた。
「空襲で焼けたんだ!ボロ屋で悪いか!!」
「焼ける前からウチの工場は今と大して変わらなかったけどよ!へへ(笑)」
「出て行け!出て行きゃいいだろう!この野郎!」
安岡親子は歯磨きしている梅子を突き飛ばして追いかけっこをはじめた。
「すまないねえ~朝っぱらから、うるさくて(笑)」
後から出てきた信郎の母・和子が梅子の横で笑った。

「お父さん、お昼に天皇陛下の放送があるそうですが、どういう内容なのでしょうか?」
支度をしながら梅子の兄・竹夫が父に尋ねた。
「全国民が一丸となって一層の努力をせよとおっしゃるのだろう」
父・建造が答えた時、信郎と幸吉が家の中に入ってきて走り回った。
「人の家で騒ぐな!」建造が追いかけっこをしている2人を注意した。
「こいつがな?熱があるから仕事を休むなんて言い出しやがってよ!」
「熱なんてねえよ!だるいって言っただけだよ!」
「余計悪いだろ!この非常時によ!!」幸吉が信郎に怒鳴った。
「病気なら動員先の医務室で見てもらいなさい」建造が静かに述べた。
「ばか!仮病に決まってんだろ!見てわかんのか!?」
「診察もしないでモノは言えない」
そう言って立ち上がった建造に幸吉が文句を言っている隙をついて信郎は逃げ出した。
「まて!この野郎!」幸吉は再び信郎を追って家を出て行った。
「…うるさい男だ」建造はため息まじりに呟いた。
すると安岡親子と入れ替わりで梅子が慌てて入って来た。
「もう~また朝ご飯食べてる時間ない!」
「…お父さん、隣のおじさんの言うように今は非常時です。こんな時に僕は大学で勉強してるのがどうももどかしくて…」
「お前は勉強することがご奉公なんだ…そのために医学生は徴兵を免除されているんだ」
「そうですね…」
すると台所で弁当の準備をしていた母・芳子が声をかけた。
「松子に竹夫!お弁当あるからね…あ!梅子も!」
支度ができた松子、竹夫、梅子が家を出ようすると建造が声を出した。
「松子に竹夫!気をつけていけよ…あ!梅子も!」

「…お父さんもお母さんも『松子に竹夫』って言ってから思い出したように私を呼ぶの!昔からそうなんだよ!」梅子は姉・松子に追いつくと愚痴をこぼした。
「あなた、また朝ご飯食べ損ねたのね懲りないんだから」松子が笑いながら言った。
「工場が遠くなったからよ」
「前の工場は焼けたの。仕方がないの」
「今の工場が焼けたらどうなるの?」
「…そうなる前に日本が勝つわ」
>この頃の女学生達は学校の授業はなく、工場での勤労動員にかり出されていました。

― 女学校での裁縫の作業中、梅子は誤って針を折ってしまう。
「コラー!!しっかりせんか!!」監督官がが梅子に怒鳴った。
「すみません!」梅子は慌てて監督官に頭を下げた。
「また下村梅子か!お前のせいでいつも支障をきたしているのが分かっているのか!」
「はい!」

― 昼休みが終わると女学生達が一斉に外に出て行く。作業が遅れていた梅子は、弁当のオニギリを食べてはじめると監督官が大きな声で生徒達を整列させる声が外から聞こえた。
梅子は慌てて外に出てみると生徒達は全員整列していた。
「こらー!!下村梅子何をしておるか!!!」監督官の怒号が鳴り響いた。
「はい!」
梅子はあわてて列に並ぼうと走り出すがコードに脚をとられて転んでしまう
ガラガラガッシャン!!
「ばかもーん!!…あー!」監督官は断線してしまったコードに驚いた。
「す…すみません!」
「すぐに直せ!」監督官が指示をするもすぐ直せないと返答される。
「あの!事務室にもラジオがあります!」
「とっとともってこい!」

― 梅子の学校の女学生や梅子の父の病院、日本の各地の人々が玉音放送聞いていた。
「…もう終わり?何だって?」梅子が隣に並んでいる女学生に小声で尋ねた。
「よく聞こえなかった…」梅子の隣で整列していた杏子が答えた。
「…日本は負けた…日本は…降伏したんだ!」
すると監督官が突然、大きな声を出して泣き崩れた
「負けたって…え?」
梅子は周りの生徒の号泣に困惑する中、姉・松子と目が合った。
すると姉が校舎の裏へ走って行ったので梅子は追った。
「…お姉ちゃん、大丈夫?」梅子は校舎裏で蹲る姉に声をかけた。
「智司さんが…帰って来る…」松子は首から下げていたお守りと写真をみた
>松子は父の教え子で軍医として出征している吉岡智司と婚約していました。
「もう戦闘もないし、空襲も無い…私達、生きて会えるのよ!」
「良かったね!お姉ちゃん!!!」
「ありがとう!」

― 教室で女学生達が悲しんでいるのを梅子は教室脇でおにぎりをたべていた。
>喜んでいいのか悲しんでいいのか梅子はよくわかりませんでした。

― 帰り道、梅子は訓練やバケツリレーで監督官に怒られた事を思い返していた。
「…もう怒られなくて済むのかな〜」
すると瓦礫の中で必死に何かを彫っている信郎を発見した。
「ノブ、何してるの?」
「おう!ちょっとこいよ!見ろよ!時計だ…掘って売るんだ!」
「怒られるよ?」
「ふん!明日から世の中、どうなるかわからないぞ!人が何を言おうが知るもんか!
…手伝え!新しい時代を掘るんだ!!」
仕方なく梅子も脇に落ちていた棒で信郎が掘るのを手伝い始めた。
しかし掘っていた時計が単なる板だった事に気がつき信郎は板をなげすてた。
「なんだよ!!!」
「ハハハ(笑)」梅子はそれを見て爆笑する。
「笑うな!あっちいけ!」信郎はまた別の場所を掘り始めた。

『新しい時代を掘るんだ』
信郎のセリフが梅子の頭の中でリフレインしていた。
梅子も再び掘り始める。

>多くの犠牲を払った戦争がやっと終わりました
>そして梅子にとって人生という名の新しい戦いが今まさに始まろうとしていたのです

【『梅ちゃん先生』第1話の感想とレビュー】

カーネーションが終わって今日から新しく始まりました『梅ちゃん先生』。
いやいや、期待していた以上に面白いスタートなんじゃないでしょうか?
まずセット(?)が凄い!本当に焼け野原って感じがしたというのが率直な感想です。
カーネーションでも少し焼け野原シーンがありましたが、焼け野原というよりボロイ建物に囲まれた一角って感じでしたし…あれはCGなんでしょうか?
あと出演者が皆、豪華ですね~。
堀北真紀さんも既に有名どこですが、その周りを囲むキャストも小出圭介さん、ミムラさん、高橋克巳さん南果歩さん…夢のような家族です。
やはり主役の周りがガッチリ上手い役者さんで固められてるとドラマに引き込まれてしまいます。
子供時代からスタートしないのは『ゲゲゲの女房』もそうでしたが、いいもんですね。
あと岸和田弁じゃないから文字にしやすいです(笑)
とにかく面白かった。これが第1話を見た感想です。

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