連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月29日日曜日

梅ちゃん先生 第24回 あらすじと感想(4月28日放送)

第24回『ヒポクラテスの乙女たち』あらすじ

『ラジオのど自慢』が始まると梅子の母・芳子は家の外にいる梅子に声をかけた。
「梅子!はじまるわよ!はやく!」
>梅子は竹夫が来るのを待ってました。・・・でも結局竹夫は来ませんでした。

ラジオのど自慢の収録が始まり、スタジオで順番を待つ幸吉は息子の言葉を思い返していた。『地道と諦めるは違うだろ!』

 一方下村家では、信郎が居ない事に気がついた梅子が家の外の煙突(?)で寝ている信郎に声をかけた。
「ノブ!もうすぐお父さん出るわよ!」
「ヘタな歌なんか聴きたくねー!」
「家族が一生懸命何かをするのを応援しないでどうするのよ!」
梅子ははしごで登ると信郎に伝えた。

信郎を連れて家に戻るとちょうど幸吉の順番になり、芳子たちは盛り上がる。
「安岡幸吉。蒲田から来ました」
幸吉が司会者に促され自己紹介をした。
「今日は何の歌を?」
「え~あの…復興節を!
「え?諦め節じゃないわ?」
幸吉の妻・和子が予定の歌と違う事に気付いた。
「家は~焼けても~江戸っ子の~意気はきえな~い♪」
ラジオから聴こえる幸吉の歌声に建造達は復興している今の街の姿を思い返してた。
歌が終わると幸吉は突然マイクに向かって喋りかけた。
「信郎!!!聞いたか!諦めんな!諦めないで頑張ろうな!信郎!諦めんなよ!」
幸吉がスタッフに取り押えられながらも必死に信郎に訴えかけた。
「…父ちゃん、頑張ったね」和子が涙を拭いた。
「まあ…あれだ。拍手してやりなさい」
建造が伝えると芳子や梅子はラジオに向かって拍手をする。
信郎は何も言わず家の外へ行き、一人口元を緩ませた。

― ある日、梅子は祖母・正枝と三上康子の店にいた。
「どうしたの?話があるなんて」正枝が梅子に尋ねた。
梅子は竹夫が帰ってこない理由は意地をはっているからだと指摘し、その事で正枝に頼みがあると話を切り出した。梅子の頼みなら何でもきくという正枝に梅子が説明しようとすると松子もやってきてしまう。

― 夜、突然、正枝が胸を押さえて苦しそうな仕草をしはじめた。
「うっ!胸が!!はあ…はあ…」
芳子と建造は慌てて正枝を寝かせると診察を始めた。
「・・・血圧も正常だし特に悪い所はありませんね。明日薬を貰って来ます。それを飲んで様子を見ましょう。」
血圧を測りおえた建造が言うと正枝は恨めしそうな声を出した。
「・・・竹夫に会いたい・・・あ~竹夫に会いたい!」
「お父さん、竹夫を呼んでもいいでしょうか?」松子が建造に尋ねる。
「臨終じゃあるまいし」
建造が松子の言った内容に反応すると
「私はまだ死にませんよ!」勢い良く正枝が布団をめくり上げ起き上がってしまう。
梅子と松子は正枝に合図を送ると再び正枝は布団を被った。。
「・・・でも竹夫に会えたら元気になるかもしれない…ううっ」

「お婆様もこうおっしゃってるし・・・」
「そうだな…」
「じゃ!私、竹夫を呼んでくる!!(嬉)」
建造の返答に松子と梅子は立ち上がり竹夫を迎えに行こうとすると建造が止めた。
「思い出した。カバンの中に薬と注射器がある。まずはこれを打ちましょう」
建造は自分のカバンの中から注射器を取り出した。
注射と聞いて正枝はびびってしまう。
「・・・いいの。だいぶ良くなったから!いいの私、注射嫌いなの!!」
正枝はたまらず松子と梅子の後に逃げ隠れた。
「…仮病ですね。竹夫をうちに呼ぶ為にひと芝居打ったんでしょう・・・」
「はい」正枝は建造の問いにあっさり自白してしまう。
「はあ・・・良い年をして・・・」

「違うの。私がお願いをしたの!」梅子が名乗り出た。
「え?」
「お母さんは竹夫兄さんに会いたがってるし、でもお父さんは仲直りしてないし、なにかきっかけがあればって」
「私の為に・・・ありがとう!」芳子が泣きそうになりながら梅子に礼を言った。
「礼を言ってる場合か!」建造は芳子を一喝した。
「私も共犯なんです。ごめんなさい」松子も正枝、梅子に続いて自白した。
「松子が?」
梅子と松子は建造に頭を下げると建造は苛立ちながら言葉を発した。
「・・・全くどうなってしまったんだこの家は」
すると梅子が建造に自分の意見を述べる。
「どうもなってません。竹夫兄さんは自分の生きる道を見つけようと必死だし、松子姉さんだって家族の為に何かできないかって手伝ってくれてるのよ!ちっともおかしくない!
私は竹夫兄さんも松子姉さんも好きです。それに…お父さんも好きです。
いつもちゃんと私達の事を心配してくれてるお父さんが好きです。
だからお父さんと竹夫兄さんが仲良く出来たら良いと思います」

そして次の日、建造、芳子、正枝、梅子は竹夫が働いている蒲田の市場を訪れる。
すると竹夫が交渉している姿が目に入り建造達はその様子を見つめていた。
交渉を成功させた竹夫も建造達が自分を見ている事に気がついた。
「みんなどうしてここに?」竹夫が驚いた様子で話しかけてきた。
「コホン!…元気そうだな」建造は咳をして気まずそうに竹夫に声をかけた。
「はい。…お婆様、お久しぶりです」
「こんな近くに居たのね」正枝は嬉しそうに孫の顔を見た。
建造は振り返って歩き始めた。
「・・・私は大学に行く・・・芳子!いつでもうちに来いといってやりなさい
・・・ただし私が居ない時にだ」建造はそういい残し、歩いて行ってしまう。
>それから時々竹夫がうちをたずねてくるようになりました。
>まだ建造が居ない時を選んでましたが
>それでも梅子は家族がまた一つになれたような気がしました。

『梅ちゃん先生』第24話の感想とレビュー

今日は見所が多くて、笑いあり感動あり安心感ありで平和に見ることが出来ました。
今までも面白かったですが、本格的にエンジンが暖まってきたような感じが。
予告とか見て興奮というか期待度がかなりUPしたのですが、理由がわかりました。どうやら『梅子がまともな事を言い始めている』と私の中の『梅ちゃん先生評価』が上がるみたいです。どちらかというと主人公らしからぬ感じでしたからね~こういう成長者には週刊少年ジャンプで育ってきた私は弱いかも。
さて、今日の回は竹夫、建造と幸吉、信郎という二つの家庭の長男を上手く対比をさせてるな~と感心しました。2人の長男は父親という壁に真っ直ぐ挑戦してるというか・・・で、父親である2人も素晴らしい態度を示すところがNHKっぽくていいですね。
正枝さん、梅子、松子の子芝居が笑えました。そりゃあ即バレるでしょう(笑)

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