連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年4月30日月曜日

梅ちゃん先生 第25回 あらすじと感想(4月30日放送)

第25回『もつべきものは、友』あらすじ

>昭和21年の夏、梅子が医専に入って初めての夏休みです
「梅子はまたゴロゴロ…良く寝る奴だ」
朝食を食べ終えた梅子の父・建造は布団で寝ている梅子をみて愚痴をこぼした。
「本当にのんびりできるのは久しぶりなんですよ」
梅子の祖母・正枝が建造に言うと母・芳子が補足する。
「この子、最近は引揚者の救護活動に行ってるんですよ」
「そう言う事はやるべきことをやった上での事だ!夏休みこそ学生は勉強するべきだ!」
>実は梅子は起きていました。
>今、起きても説教されるだけだと思い狸寝入りをしていたのです。

「お父さん、それより、お金の事なんですけど…どうなるんでしょう?物価は上がる一方だしこのままだと…」建造が家を出る前に芳子が物価があがる建造尋ねた。
「さあな、予測不可能なことをあれこれ言っても仕方がない」
>狸寝入りをしたおかげで下村家の財政状態が未だ厳しい事を思い知らされたのです。


>多くの学生達が夏休みを利用して援護活動に参加していました。
梅子は弥生や典子達と品川駅で援護活動に参加をしていた。
お茶を配ったり手当をしたりする中、少女が抱える遺骨を梅子は辛そうに見ていた。
「ねえ、典子さんって辛くないのかな?」
救護活動から学校への帰り道に梅子は弥生に聞いてみた。
「この運動に参加しようって言ったのは典子さんなのよ?ご主人にしてあげたかったことを誰かにしてあげたいんじゃないかな?」
梅子は後で江美や雪子と歩く典子を見た。
「典子さん、何も言わないからそのことは黙ってよ」
すると弥生と梅子の会話に雪子がわりこんできた。
「2人で何こそこそ話してるの?」
「え…経済情勢!どうなるのかな!これからの経済は!」
梅子が雪子の質問の回答を誤魔化した。
「食べ物の配給くらいはよていどおりやって欲しいわよ」典子が言った。
「私達はそういう心配がないからもうしわないみたいね」
都内に大きい病院を抱える父を持つ雪子が弥生に言うと弥生は苦笑する。
「仲間にしないで。うちは、貴女の所みたいにブルジュアじゃないのよ」
「ブルジュワって何よ!悪者みたいに言わないでよ!」
雪子はいやみを言い残して歩き出した弥生の後を追った。

学校に戻った梅子達に弥生が粉が入った袋を取り出して見せた。
「医薬品を先輩に言われて整理してたらみつかったのよ。なめてごらん」
弥生が雪子に言うと一口なめた雪子が笑顔になった。
「やだ!甘~い!」
「サッカリンよ。海軍さんこんなもの貯め込んでたのよ、ちょっとだけもらっちゃった」
甘い物を舐めて元気が出た梅子は学費のために働こうと思っていることを伝えた。
「うちの医院に出入りしている業者に頼めば何か品物を卸してもらえるかも」
弥生が何の仕事をするか決まってない梅子に言った。

― 梅子は蒲田の市場の片隅で体温計を露店で売る事になった。
全く売れないでいると若い男が梅子に話しかけてくる。
「一家に一本。ご家族の健康にどうですか?」
梅子は必死に売り込もうとするが男の態度が急変する。
「誰の指図だ!?・・・誰に断って商売してんだよ!」
男は横にあった木箱を蹴って梅子に凄んでみえた。

「すいませんね。よく言って聞かせますから(笑)」
陽造は男に酒とタバコを持たせて梅子の事を謝った。
「すみません。みんな自由にお店を出してるのかと思った」
男が帰ると梅子は残念そうに陽造に言った。
「最初はそうだった、しかし増えてくると誰かが仕切るようになるんだよ」
陽造はビールを飲みながら梅子が売っていた体温計の在庫を心配した。
「売れた分だけお金を払う約束だったから謝って全部返すしか無いわ」
「返品可能なら不幸中の幸いだな。けど、なんで金を稼ごうと思ったんだ?」
「学費を稼ごうと思ったの」
「ほう、そりゃ関心だな。…これでも飲むか?」陽造はコーラ瓶を開けて梅子に渡した。
「ん…ん!?」一口飲んで梅子の顔は歪んでしまう。
「最初は何だ?って思うだろ(笑)もう一口グイって飲んでみな!」
「あ…何か甘くて美味しい!」
「だろ?アメリカじゃ皆、当たり前に飲んでるらしい!」

― 早速、梅子は学校に戻って典子達にもコーラを分け与えた。
「甘くて美味しい!」
雪子達は初めて飲むコーラに感動する。
「アメリカじゃみんな当たり前に飲んでいる物なのよ」
梅子は陽造が説明した事を雪子達にそのまま伝えた。
「・・・もしかして、これ作れんじゃないかな?」弥生が言い出す。
「バカバカしい!作ってどうするの?」すかさず雪子が突っ込みをいれる。
「我々は医者を志す学生よ。何事も探求するのが責務よ」
雪子はコーラに含まれる相当量砂糖を指摘するが弥生は砂糖が入った袋を見せた。

 ― 実験室で5人はコーラを作ろうとするが炭酸水はできるものの茶色の成分が分からず、結局挫折してしまう。
「あれ?江美さんは?」
江美がいないことに弥生が気がついた。
「ばかばかしくて帰ったんじゃないの?」
雪子が口にするがその頃、江美は学校の中庭で一人猫を膝に乗せて座っていた。

― 真田が松子のデスクの上にキャンディー缶を置いた。
「下村さん、これをやろう。キャンディーだ」
「いただく理由がありません」
「・・・さては俺の事を意識してるだろ?」
真田が顔を松子に近づけた。
「どういう事ですか?」
「意識してなきゃ『はい、どうも』って受け取るはずだろう」
「知りません、失礼します」
松子はたまらず席を立ってその場を離れた。
その真田と松子のやりとりを一人の女性が後ろから見ていた。

― 翌朝、朝食を食べながら正枝が梅子に昨日の事を質問した。
「梅子は昨日、一日中、引き上げ仕事をしていたの?」
「ううん。午後は学校に」
「夏休みなのに学校で何をしてたの?」
「・・・みんなで勉強会を」
「感心だ。少しは認識を改めたようだな」
建造が難しい顔をしながらも梅子を褒めた。
するとドアをノックする音が聞こえる。
梅子が戸を開けてみると、典子と江美が制服を着て立っていた。

『梅ちゃん先生』第25話の感想とレビュー

なんだか時代背景が同じせいか井上真央さん出演ドラマ『おひさま』とだいぶ重なります。
やはりこの時代を象徴するものからコーラは外せないんでしょうね。どれほど衝撃的だったかが伺えます。先日、近所のイオンに買い物に行ったらトクホのコーラの試飲を貰いました。
トクホのコーラといえば、『あしたのジョー』を使ったCMが放送されているやつです。あのCMは衝撃的でした(笑)。だって矢吹ジョーがハンバーガーにピザにコーラを飲んでるんですよ?あんなシリアスな漫画がパロディCMになるとは。
同じように『巨人の星』や『魔法使いサリー』や『アルプスの少女ハイジ』など昔のアニメがCMに起用されてますが若い子はわからないでしょうね。
ちなみにトクホのコーラ、飲んだ感想としては普段飲むコカコーラと変わらずに美味しかったけど、いまいち冷えてなかったことが・・・

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