連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月9日水曜日

梅ちゃん先生 第33回 あらすじと感想(5月9日放送)

第33回『次へのステップ』あらすじ

実習室に入った梅子は部屋を明るくしノートを見つけることができた。
気がつくと目の前に解剖学の教師・柴田が立っていたので梅子は驚く。
「どうした?」
「ちょっと忘れ物をとりに・・・先生は?」
「私は実習の準備をいろいろとな」
「独りで怖くないんですか?」
「何で怖い?我々と同じ人間だ。みんなついこの間まで生きていたんだぞ」
柴田は、遺体に手を合わせたので梅子もそれにならって手を合わせた。

梅子が教室を出て、待っていてくれた弥生達と合流すると柴田が通りかかる。
柴田は梅子達の脇を通り過ぎるが振り返って語りだした。
「君たちもな…そのうち解剖に慣れてくると人の体がだんだん物にしか見えなくなってくる。それはある意味ではいいことだ。医者は人の死に何度も直面する。いちいち感情にとられていてはやっていけない。しかし人を人として見る心も失ってはならない。…難しいところだな
さあ、帰って風呂にでも入れ。君たち、臭うぞ」
梅子達は自分達が臭い事に気がついた。

― 梅子が家の前に着くと幼なじみの安岡信郎が話しかけてきた。
「・・・何だ?そのにおい」
「そんなに臭う?…ホルマリンよ。解剖実習だったの」
「解剖ってカエルか?」
「人間よ!医者になるには必要なの!!」
梅子が井戸で手を洗う姿を信郎は眺めていた。
「・・・何?」
信郎の視線を感じて梅子が尋ねた。
「何か梅子が遠くなった気がした」
「何を言ってるの(笑)…じゃあね」

― 蒲田の市場にある食堂で梅子は雪子達と中央医大の学生と打ち合せをしていた。
雪子と伊東が盛り上がっているのを梅子達は呆然と見ていた。
すると中央医大の学生・田口が店に慌てて駆け込んでくる。
「伊東!大変だ。銀座の会社が駄目になった!」
田口は予約したのにも関わらず急に貸せないと断わられた事を説明した。
「世の中、ダンスは大流行りなんだ…誰かが金を積んで横取りしたんだろう」
中央医大の松岡が横から意見を述べると雪子や中央医大の学生達は肩を落とした。

― 梅子はニューオリンズを訪れ、支配人の久保田に会っていた。
「日曜のお店が休みの時この店をダンスパーティに貸していただけないでしょうか?」
久保田は取り合うとしなかったが歌手として働いている矢吹弥生が梅子に声をかけた。
「知り合いなのか?」弥生が梅子を知っている事に久保田は驚く。
店を貸して欲しいという事情を知った弥生も久保田に頭を下げて頼み込む。
久保田は、あかねの頼みじゃ断われないと店を貸す事を了承するのだった。

― 梅子の姉・松子は花を持って真田の病室を訪れていた。
「君はこの前怒って帰ったとばかり・・・」
病室に入ってきた松子を見て真田がつぶやいた。
「怒る理由がありませんから」
真田は先日の女性は夫も子もいる大家の娘で着替えを持って来てもらっただけと説明した。
「私には関係ありませんから!」
「そうですか」
松子は酒の匂いに気がつき、真田が隠していた酒ビンを見つける。
「病人なんですよ!没収します!」
「関係ないならいいじゃないか」
「駄目です!」

― 蒲田の食堂。梅子からダンス会場についての報告を受けた雪子達は喜んでいた。
「凄いわ!キャバレーが借りられるなんて!…これからダンスの練習をしなきゃ!」
雪子の言動の不自然さに弥生がツッコミを入れる。
「あれ?あなたダンスできるんじゃなかったの?」
弥生が追求すると雪子はダンスの経験がほとんどない事を打ち明けた。
すると店に建造の教え子・山倉が顔を出した。
「やあ!どうも!」
「どうしてあの人が来るの?だれが呼んだの?」
弥生達が小声で顔を見合わせると雪子が自分が呼んだと答えた。
そして雪子は山倉に大学でダンスパーティの人集めをしてほしいと依頼する。
「任せておいてください!僕に出来る事があれば何でも!」
山倉は満面の笑顔で雪子に応えた。
「雪子さんて伊東さんの事が好きなんじゃないの?山倉さんとは、どういう…?」
典子が山倉に聞こえないよう小声で雪子に質問した。
「何も無いわよ(笑)」
雪子は山倉が通う帝都大の学生がくれば女子学生も増えると説明した。
「なるほど…あなたをちょっと尊敬するわ・・・」
弥生が半ば呆れるような顔で言った。
雪子にジュースを注がれデレデレしている山倉を梅子は複雑な思いで見ていた。
「山倉さんがちょっとかわいそう・・・」

>安岡家の工場では少しずつ注文が増えて忙しくなっていました
>ここにも復興の足音が聞こえてきたのです。
「お前も最近は頑張るな!」
信郎の父、安岡幸吉が仕事を一生懸命している信郎に声をかけた。
「まあな!梅子も頑張ってるしまけてられねー!」
「頑張ってるってあれか?」
2人はダンスの練習をしている梅子を不思議そうな目で見た。
すると梅子が信郎を手招きして呼んだ。
「ノブ!ちょうどいいところにいた!」
信郎が梅子に近づくと梅子は信郎の手を握ってステップを踏む。
「えーと…右手をつないで…イチ・ニー・イチ…」」
「なんだよ!これ!!」いきなり手を握られた信郎が慌てた。
「いいから…5…6…あ!!!」
梅子はダンスを続けようとするがバランスを崩してしまう。
「危ねえ!!!」
梅子が転びそうになったが信郎が身体を支えた。
「・・・・」
2人は変な空気になってしまうが、そこへ梅子の父・建造が帰ってくる。
「何をしてる!!」
「何も。おかえりなさい」
建造はダンスパーティのチラシを取り出し、梅子に渡した。
「梅子、お前、こんなことをしてるのか!山倉が大学で配っていた。聞いてみたら、主催はお前達だというじゃないか!学生は勉強だけしてればいいんだ!許さんぞ!!」
建造は凄い剣幕で家の中に入って行った。

『梅ちゃん先生』第33話の感想とレビュー

テンポがいい感じと思ったら、こぶ平(正蔵)ナレーションが少なかったんですね。
今日くらいが私的には丁度良い感じです。このままでお願いしたい(笑)
さて、冒頭の柴田先生が、ちょっとカッコよかったですね。昨日のバカみたいな大騒ぎに対してちゃんと回収するとは思わなかっただけに良かったです。
ただ柴田先生役の田中要次さんが出てくるとドラマ:HEROみたいに「・・・あるよ?」って言って欲しくなってしましまいます。
ダンスホールを借りる経緯がいやにあっさりしていたのは気になりますが、まあ支配人を動かせる程に重宝される歌手になったということで納得します。
また、ちょいちょい思うのですが、下村家はお金がないお金がないと言うわり、梅子は毎日のように蒲田の市場にある食堂や康子の店へ行ってますけど…
安岡親子が出てくるといつもより楽しめる気がしました。

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