連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月25日金曜日

梅ちゃん先生 第47回 あらすじと感想(5月25日放送)

第47回『ゆずれない思い』あらすじ

― ある日、幼なじみ・安岡信郎が家を覗いていたので梅子が声をかけた。
「ノブ?何してるのよ?」
「…うちの親父がよ、家を建てる話がどうなってるか偵察して来いって言うから…」
「それ言ったら偵察にならないんじゃないの?(笑)」
梅子が笑ったので信郎はふてくされ、下村家の敷地内に植えてある梅の木を見上げた。
「この木、前にも親父達のケンカの種になったな…『枝が庭にはみだしているのを何とかしろ』って親父が言い出して、お前の親父さんが『文句があるなら木に言え』とか言って(笑)」「そんなことあった(笑)・・・この木、大切な思い出の木なの・・・私には」
>自分の大切な思い出の梅の木が争いの種になっていることが少し悲しく思えた梅子でした。
― 夜、信郎は父・幸吉に諭すように言った。
「家を建てるくらい儲けるなら違う事を考えなきゃだめなんじゃないか?何かこう、もっと工夫して…他の奴に真似出来ないような事」
「前やったライターみたいな事か?ああいう事は俺たちに似合わないんだ…どうせ」
「『どうせ』とか『諦める』は無しだろ?」
信郎は、幸吉の直らない口癖を注意した。
「せっせとネジ作ってれば良いんだよ!一応な、俺だってちゃーんと考えてんだぞ?ほら!見ろ!一等100万円だよ!お前達!(笑)」
幸吉は腹巻から宝くじを出して妻・和子と信郎に見せた。
「当たればな・・・」
呆れて和子と信郎は幸吉の相手をすることをやめた。

― 園田江美がしばらく授業を欠席している事について、梅子達が心配していると江美が教室に入ってくる。梅子達は何かあったのかと尋ねるが江美は首を横に振るだけだった。
その放課後の学校帰り、梅子は康子の店で勉強を江美に習う。
「梅ちゃんに勉強教えるの久しぶりだなあ…」江美が笑顔でつぶやいた。
「…実は口実で…あ!それも必要だったんだけど…最近、江美さんの様子が変だから皆心配してるの、何があったの?学校を休んだり授業中も上の空だったり…そんな事珍しいから」

「私…もしかすたら医専を辞めるかもしれねぇ…」
「え?…どうして!?」
突然、思いがけない江美の返答に梅子は驚く。
江美は、臨床実習で偶然に再会した同級生の熊沢の見舞いに行った時、他の患者達が熊沢の病気が重く、あと半年くらいしか生きられないと噂していて、気になった江美が検査結果を見せて貰い、熊沢の病状は確かに悪い事を打ち明けた。
「…あんなに楽しく笑ってても死ぬんだな…人間て」江美が沈んだ表情で言った。
「でも、今の医学で治せない病気があるのは仕方ないじゃない!」
「恐ろしくなったんだ…自分が診てる患者助けられねえと分かったらどうするんだろうって…何十年医者をやるうちには何人、人が死ぬのを見なきゃいけねえんだろうって…オラ、医者をやっていく自信ねぇ…」

― 次の日、梅子は弥生、典子、雪子に江美の話をした。内科をやめて耳鼻科とかにすればいいという話も出るが真面目な江美には無理だろうという結論になる。
弥生達の進路について聞かされると梅子は感心してしまう。
「みんな考えてるのね・・・偉いなぁ」
「梅子、何も考えてないの?」弥生が驚いて梅子をみた。
梅子が外科、内科、小児科、産婦人科が向いてない事を梅子がぼやくと弥生が呆れた。
「行くとこないじゃない…」

>建造は加藤と一緒に家を新築する計画を進めていました。
建造との間取りについて打合せを終えた加藤が家を出てきたので梅子が話しかけた。
「あの…少しお話してもいいですか?」
「…家の事はいえません」加藤は建造から口止めをされている事を梅子に伝えた。
「違います、智司さん…吉岡さんの事です」
「軍医殿のこと?」
「吉岡さんは、どんな医者だったのですか?」
「…素晴しい医者でした」
加藤は軍医は矛盾を抱えた仕事であり吉岡智司もひどく悩んでいる様だったが、苦しみながらも医者としての仕事を投げ出さなかった事を梅子に説明した。

「どうしてでしょうか?」
「僕は医者じゃないから…でも多分、苦しんでいる患者を見ると自分がどんなに眠くなっても白衣を着て患者と向かい合う…それが医者なんじゃないんですかね。あの人は軍医という仕事を自分の運命として受け入れたんでしょう。
軍医殿はお父様の教え子なんですね?きっと立派なんでしょうね…あなたのお父様は」
「はい(嬉)」
「あなたも医学生なんですね、お父様や軍医殿に負けない素晴しい医者になってください」
加藤の言葉に梅子は表情を曇らせた。
「・・・そうできるといいんですけど」
「軍医殿に比べたら平和な時代のお医者さまは幸せじゃないですか!患者さんの幸せを願って治療出来るんだから!」
「…は、はい(笑)」
梅子は加藤の言葉で笑顔になった。

― ある夜、康子の店で酒を呑みながら宝クジが外れた事をボヤいてた幸吉は、いいアイディアを思いつき、家に帰って息子の信郎にスコップを持たせた。
「掘れ!この木をちーとばかり動かすだけだよ!」
幸吉は、敷地の広さの基準である梅の木を動かせば、自分の土地が広くなると説明した。
「・・・根がはってんのに簡単に動かせるかよ」
乗り気でない信郎に幸吉は腹を立てて、自分で梅の木の根元を掘り始めた。
「いいよ!俺がやるよ!文句ばっかりいいやがって!」
懸命に地面を掘っている幸吉に呆れて信郎が家に入ろうすると突如、幸吉が苦しみ始める。
「あ!痛っ!!!あ~!!!」
そのまま地面に倒れ込んだ幸吉を心配して信郎と和子が駆け寄った。
「あんた!どうしたの!!」
「大変だ!親父が!!」
異変に気がついた梅子も慌てて幸吉のそばにやってきた。
「おじさん!大丈夫!?」

『梅ちゃん先生』第47話の感想とレビュー

昨日に引き続き、安岡家との新築エピソードと園田江美エピソード中心の話。
江美が学校を休みがちになったのは恋愛ではなく、暗い出来事が原因だとは意外でしたが、たんぽぽの白鳥さん、演技が本当に上手だと思いました。
梅子は『外科は手先が器用じゃないから』って言っていたけど実際は梅子の手先はどういう設定なんでしょうか。葉っぱで器用にオモチャを作ったり、一方で裁縫が苦手だったり…
 そういえば久しぶりに『梅の花は春一番』って流れましたね。智司さんのあの台詞・・・もう10回くらい聞いたんじゃないでしょうか(笑)
  あと昨日のニュースですがNHKの連続テレビ小説『梅ちゃん先生』に出てくる流行歌、スタンダードナンバーの数々を収録したアルバムがリリースされることになったそうです。「ニューオリンズ」で演奏された流行歌&ジャズナンバーが収録されているみたい。
『梅ちゃん先生』の高視聴率にあやかったビジネスは今後色々でてきそうです。

PR