連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月26日土曜日

梅ちゃん先生 第48回 あらすじと感想(5月26日放送)

第48回『ゆずれない思い』あらすじ

「胃か胆のうの疾患の疑いがあるな」倒れた幸吉を安岡家に運び診察をした建造が言った。
建造は幸吉に庭で何を掘っていたかを尋ねるが幸吉が答えない。
「・・・まあ、いい、明日、うちの病院で検査だ」
「やなこった!俺を病院に放り込んでその間に家を建てちまおうって寸法だろう!」
建造は相手にせず、幸吉の妻・和子に幸吉をよく休ませるように伝え家を出た。

― 翌日、建造の病院のベッドで横になっていた幸吉が舌打ちをした。
「ちっ!・・・なさけねえなぁ~」
「酒ばっかり飲んでるからこうなるんだよ!」
「あの野郎の世話になるのが情けねえいうんだよ!」
幸吉が文句を言ってると診察に建造がやってくる。
「とりあえず薬のおかげで病状は落ち着いた。あとは安静にしてる事だな」
「そうはいかねえよ。仕事をほっとくわけにいかねえんだよ!」
和子が看護婦に呼ばれて部屋を出て行くと建造が不安げな表情の幸吉に伝える。
「心配するな。お前が入院してる間に家は建てない!」
「そうじゃねーよ…俺、本当に大丈夫なのか?信郎は、まだ頼りないし…」
「大丈夫だ。検査の結果を詳しく診る必要があるが、まず心配ない!」
建造の言葉を聞いて幸吉は胸を撫で下ろした。

「…というわけで新築の話はしばらく棚上げにしたい」
夕方、家に来ていた設計事務所・加藤の帰りがけに建造が伝えた。
「はい…事情はわかりました」
加藤は笑顔で答えるが建造の隣にいた梅子の祖母・正枝が不満そうに加藤に確認した。
「分かりました?…私には分からないんですが…隣の人が病気だったら、どうして私の家が建て直しちゃいけないのか…」
「男同士の話です…」

家に入ろうとした建造を梅子が呼び止め、医者になることを悩んでいる江美の相談をする。
「…それで江美さん、医者になるのが怖くなったっていうの」
「良くある事だ…仕方ないのかも知れない、どの世界でもそうやって脱落して行く奴はいる。医者が手を尽くしても患者が死ぬ事はある。死ぬと分かっている患者に大丈夫だとウソをつかなければいけないこともある。そう言う事に耐えられないようであれば医者は務まらない」
「…江美さん、このまま駄目になっちゃうのかな」
「どれくらい医者になりたいと強く思ってるかに懸かってる私に言えるのはそれだけだ」
「…うん、ありがとう」

― 翌日、梅子が学校から帰宅すると家の前で江美が梅子の帰りを待っていた。
「これ、届いた…オラのために皆して…」
江美は封筒から梅子達が江美のために書き写したノートを出して見せた。
「戻って来た時に休んでた時のノートがないと困るでしょ?私達にできるのはそれ位だから」「ありがとう。なさけねえなあ。心配かけてしまって…」
「ううん、仲間でしょ(笑)」
そこへ信郎と和子が現れる。
「梅ちゃんからお父さんに話して欲しい事があるんだけどね…」
和子は土地の境界線について好きにして貰いたいと建造への伝言を梅子に伝えた。
そして事の発端が手術をする事になった幸吉が建造とケンカをしてしまった事だと説明した。「だから、その事を梅ちゃんから話してもらって…」
「そんな事、必要ないわ。ウチの父はケンカしたからって治療で手を抜いたりしません。何もしなくていいの。ただ『手術を受ける』と言って。それだけで良いと思うの」
「でもよ…腹の立つ相手の手術はいいかげんになるだろう?」
梅子に信郎が尋ねた。
「医者にはそんな事、関係ないわ。目の前に病気の人がいたら全力で治そうとする。『その患者さんに元気になって欲しい』それだけを考えるの」
江美は梅子の言葉を後ろでじっと聞いていた。
「お父さんを信用して。おじさんをきっと治すから!」
「よし!梅子の言う事だ。信用しよう!…梅子もそのうち病人を治すんだな」
「そうよ(嬉)」
「すげーな」
「ノブも仕事頑張らないと(笑)」
信郎と和子が家に安心して帰っていく。梅子が振り返ると江美の姿はすでになかった。

― 手術前、幸吉は建造に再びケンカ腰で喋っていた。
「てめえに腹の中を見られると思うとぞっとするぜ!」
「見られるとまずい物でも入っているのか?」
「…好きなだけ見ろ!その代わり土地の境目は恨みっこなしで真ん中で手を打つ!どうだ?」「嫌だ。境目は私が主張する通りだ」
「じゃあ、退院してから決着付けるぞ!絶対治せよ!」

手術室へ運ばれていく幸吉を見送りながら建造が信郎と和子にボソリと言った。
「…あの男、私が手術すると勘違いしているようだな…」
「下村先生が執刀するんじゃないんですか?」
「執刀するのは外科の医師です。私は内科ですから…」
建造はそう言い残すとスタスタ歩いて行った。

― 朝、江美が久しぶりに教室に入ってくる。
江美の元気な様子に梅子達4人は安心して互いの顔を見合わせるのだった。
>自分はどんな医者になればいいのか? 本当に医者になる資格があるのか?
>江美の事をきっかけにそんな事を考えはじめる梅子でした。

『梅ちゃん先生』第48話の感想とレビュー

結局、タイトルの『ゆずれない思い』とは何だったのか…やっぱり境界線?
建造と幸吉のバトルが濃すぎて、竹夫兄さんとあかねとのエピソードを忘れてしまいそう(笑)。とりあえず、幸吉の出来事を機に江美や信郎、梅子が成長した感じがしますね。
特に梅子が建造の医者スタイルを誇りに思って信郎と和子に言った内容はドラマの主人公っぽかったです。しかし、建造が『医者はウソもつかなければならない事もある』って言ったのが気になります。幸吉、大丈夫でしょうか。
 来週からいよいよインターンです。この先、『梅ちゃん先生』は本格的な医療ドラマになっていくんでしょうかね?
私としては、昔フジテレビで放送されたドラマ『Dr.コトー診療所』みたいなドラマになっていって欲しいと思ってる今日この頃です。

PR