連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年5月28日月曜日

梅ちゃん先生 第49回 あらすじと感想(5月28日放送)

第9週『インターンはつらいよ』あらすじ(第49回)

>昭和26年の年が明け、下村家の新築工事が終わりました。
>隣の安岡家との境界線の問題もどうやら無事解決したようです。
朝、新聞を読んでいた建造は、歯磨きをしていた幸吉といつものようにいがみあっていた。
「誰のおかげで病気が治ったと思ってる!」
「その代わり境界線は真ん中ってことで譲ってやったじゃないかよ!」
「譲ったのはこっちだ!」

>医専の卒業式が近づいていました。
>梅子達が最後の卒業生で4月から城南女子医専はなくなります。
「つまり!卒業試験に落ちたら落第!もう行く所がないのよね!」
梅子がパンを片手に力強く言った。
「毎年、同じ事言ってるわよ、梅子」
隣の席で勉強している弥生が淡々と言い、典子たちは梅子のこれまでの健闘を称えた。

話題がインターン先へと移り、弥生が帝都大学病院にいくと言い出したので梅子は驚いた。
「私は内科医になるつもりだから帝都大なら内科に関して最新の設備もあるし、下村先生を含め優秀な先生方がいらっしゃるし・・・」
「そんなに設備がいいの?」
「そうよ?一緒に行く?」
「うーん、でも父のいる所で勉強するのはどうも…家でも顔を突き合わせているのに病院でも顔を合わせてあれこれ言われるなんて…」
すると弥生が小声で梅子にささやいた。
「帝都大学病院って食堂が良いんだって。日替わり定食が50円。サラダと冷や奴が付いて」
「サラダと冷や奴!?」
梅子は目の色を変えるが我に帰ると持っていたパンをかじりながら言った。
「・・・その前にまずは卒業しないと!」

― 梅子の隣に住む安岡和子が家に戻ると幸吉と信郎が暇そうに寝ていた。
和子は、このところ途切れがちの仕事を心配する。
「世の中、景気いいみたいだけどな・・・順番ってものがあんだよ」
幸吉は、景気がよくなっていけばネジ屋もそのうち儲かるようになると説明しはじめたので、信郎は呆れて部屋を出た。するとちょうど梅子が通りかかる。
「ただいま」
「お前んとこはいいよな~家も新しくなって」
「ノブの所だってそのうち」
「うちは望み薄だなぁ・・・あの親じゃ」
「じゃあ、ノブが頑張ればいいじゃない」
「何を頑張れっていうんだよ。世の中には新しい機械をがんがん使って同じもんを安く作れる所があんだよ。頑張ったって知れてるよ。
「そんな事言わないで」
「うちの親父は頭が古すぎるんだよ」
「あ…そっか、ノブはずっとお父さんに仕事を教わって来たのよね…」
梅子が信郎の顔を観ながら何かに納得していると家から竹夫が声をかけてきた。

― 下村家の夕食の最中、建造が竹夫に尋ねた。
「自分の生き方を探すとか偉そうなことを言っていたが見つかったのか?」
「まだまだです」
「若いんだから時間をかけていいのよ」母・芳子が竹夫に言った
竹夫は話を変え梅子のインターン先について質問した。
「え?・・・うん・・・」
「なんだ相変わらず頼りないな…よほど厳しく指導してくれる病院にいったほうがいいな」
梅子の態度を見て建造が注意した。
「…私、帝都大学病院に行こうかと思ってるの」
思いがけない梅子の志望に建造や竹夫達は驚いた。

建造「駄目だ!公私混同だ!!」
梅子「公私混同するつもりはないわ」
建造「どうせ試験に落ちる!!」
梅子「…え?試験があるんですか?」
建造「そんな事も知らなかったのか…ま、うちの試験に梅子が受かるはずがない」
梅子「そんなの受けてみなきゃわからないわ!受けるのは自由でしょ?」
建造「落とすのも自由だ!誰が面接官をやるかしらんが、うちの面接官は厳しい事で有名だ」梅子「じゃあ、受ける!受けますから!」

― 梅子の部屋に洗濯物を届けた芳子が勉強をしている梅子を嬉しそうに見つめた。
「5年になるのね…医者を目指してから。本気だったのね…医者になりたいっていうのは」
「うん」
「お父さんだって自分の大学病院で学ぼうとしてくれるのは嬉しい筈よ」
「すっごく嫌そうだったけど?」
「照れくさいのよ。しょうがないの。そういう性分なのよ」
「…どうしたら照れくさくなくなるのかな?」
「いいんじゃない?存分に照れくさくしてあげれば(笑)

>インターンの試験の日がやってきました。
>筆記は卒業試験の勉強中という事で何とかこなす事ができました…あとは面接です
面接を終えたばかりの弥生が梅子に何かを伝えようとするが梅子の順番が来て、梅子に面接室に入るよう言われたので結局伝えることはできなかった。

面接室に入った梅子は緊張しながら目の前に座る面接官達を見た。
すると一番端に座っている面接官が父・建造である事に気がつき驚く。
「あなたはなぜこの病院をインターン先として使命されましたか?」
面接官の一人が梅子に優しく質問をはじめた。
「…この病院には素晴しい先生が揃っておいでです。それに設備も充実していると聞きましたのでいい環境で学ぶ事が出来ると思い志望いたしました」
緊張しながら梅子は答えた。

「えーと…では、下村先生、何か?」
建造は、自分にふられて戸惑いつつも梅子に敬語で質問をし始めた。
「…良い先生なら他の病院にもいます。それがこの病院を選ぶ理由にはならないのでは?」
「他にも理由が…」
「何ですか?」
梅子は慌てて考えるが何も浮かばず、弥生から聞いた話がつい口から出てしまう。
「・・・・・・・・ 日替わり定食 」
「え?」
建造や他の面接官は梅子の口から出た意外な言葉に表情を曇らせた。

『梅ちゃん先生』第49話の感想とレビュー

面接官に建造が現れるのは予想できましたが、まさかあそこでテンパって『日替わり定食』を志望動機に言ってしまうとは(笑)
今日のセリフとか展開とか個人的にツボでした。特に『落とすのも自由』という建造のセリフは、よく意味もわからないけど笑えましたし。
インターン時代を帝都大学病院で過ごすという事は、弥生以外の友人(典子や雪子達)とは、お別れなのかな?たんぽぽの白鳥さんの演じる江美がいなくなるのは何だか寂しいです。(そういえば、江美の幼なじみで入院していた熊沢君はどうなったのかな?)
ちょっと疑問だったのが竹夫がいつまにか、ちゃっかり下村家の夕食に加わってたけど建造と和解したのかな?あと、竹夫の頬にオデキが(笑)
今週は、信郎や梅子が更に成長しそうで期待大です。

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