連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月8日金曜日

梅ちゃん先生 第59回 あらすじと感想(6月8日放送)

第10週『恋の後始末』あらすじ(第59回)

「どうかしましたか?」
大きくため息をついた梅子を見て松岡が尋ねた。
「いえ…別に」
「別にという感じでもありませんよね?何か悩みでもあるでしょうか?」
「ありますけど…松岡には言えません」
「…梅子さんは僕には悩みを打ち明けてくれないんですね…ほら、あの時も…」
松岡は、一緒にコメディ映画を観に行ったとき、梅子が途中で席を立ったことを言った。
「あの時はすみません」
「そうだ!映画に行きましょう!楽しい映画にかぎりますよ!」
松岡は運ばれたコーヒーを一口も飲まずに急いで席を立ち伝票をもって会計に行く。
― 映画を観ている最中、松岡は隣で梅子が笑っているのを見て安心した表情になった。
>梅子はいつの間にか楽しい時を過ごしていました。

翌日、病院内で弥生がニヤニヤして梅子に話しかけてくる。
「どうして言わないよ…ふーん、梅子が松岡さんとねぇ…(ニヤリ)」
「あ!違うのよ!偶然会っただけなの!誰から聞いたのよ!?」
梅子が弥生に言い訳をしようとすると後ろから嬉しそうに話かけてくる看護婦がいた。
「フフフ…見ましたよ。松岡さんとの展覧会…」
「偶然会っただけなんです!」
「良く言うわ!喫茶店に行ってその後仲良く映画館に入って行ったじゃないの」
「…何でそこまで観てるんですか?」

梅子が椅子に座ってため息をついていると笑顔を浮かべた弓子が現れる。
「松岡先生と展覧会行って喫茶店入って映画館観たんですって?(笑)」
「偶然会っただけなんです!!」
「楽しかった?」
「はい…いえ!あ、あの…!」
「私の事、松岡先生に話してくれるはずじゃ…」
「話しました…」
「え?」
「弓子さんの事は…好みじゃないそうです…ごめんなさい!」
梅子は頭を下げて謝った。
「あなたが謝らないで。どうせ、そんな事だろうと思った。私にはこれまでも良い事なんて無かった。どうせ駄目なのよ…少しでも期待した私が馬鹿だった(笑)」
「そうです。バカです!一回失恋したからって自分をダメだなんて思う必要ないんじゃないですか?松岡先生は好みじゃないって言ったんです。ダメだなんて言ってません!」
「同じような事よ」
「全然違います!だってあなたはちゃんと人に愛された事あるんでしょ?亡くなった板前さんに…自分を駄目だなんて思ったらその人があなたを愛した気持ちまで台無しにしちゃうんじゃないんですか?」
梅子の言葉に何も言い返せず、弓子は薄っすらと涙目になっていた。
― その夜、弓子は自分の手帳に挟んでいた男性の写真を見て涙を流すのだった。。

梅子が病室を覗くと麻酔された弓子が看護婦に従って手術室へ移動する所だった。
「手術、今日だったんですか?」
「弓子さんが、早めて欲しいって」
看護婦の山下が梅子の質問に答えた。

移動ベッドで運ばれる最中、弓子は梅子に松岡への伝言を頼んだ。
「手術に立ち会って下さいって今後の参考にしてくださいってお伝え下さい」
「わかりました。伝えます」
梅子の返答に弓子は笑顔になった。
>弓子の中で何が起こったか梅子にはわかりませんでした。
>でも、梅子の中には温かいものがこみ上げていました。

仕事中の松子に一本の電話が鳴る。
松子は緊張しながら喫茶店に入ると真田が座っていた。
「久しぶりだな。…僕を捜してくれてるのは君かな?」
真田は前に住んでた大家から下村という人が訪ねて来たと連絡があった事を伝えた。
「それは弟です。私が頼んだんです。」
「心配してくれたのか(笑)」
「せっかくあんなふうに看病してやっとまともな人になって送り出したのにまたダメになってしまったのじゃ、看病した回がないですから」
「そうだな…でもご心配なく…会社を辞めたのは、その…結婚したからなんだ…」
真田は新潟で出会った女性の父親の勧めで彼の会社で働く事になったからだと説明した。

「…あなたの期待通りちゃんとした人になりました」
「そうだったんですか…」
「もうすぐ一歳だ」真田は一枚の子供の写真を見せた。
「…幸せそうですね」
「君にいつか礼を言わなくてはいけないと思ってた。ホントにホントにありがとう」
真田は頭を深く下げると松子は昔を思い出した。
「…お汁粉…お汁粉、ゴチソウしてください」
「うん(笑)」
真田はお汁粉を二つオーダーする。

帰り道、梅子は康子の店を外から眺めている松子に気がつき声をかけた。
「なにか良い事でもあったのかしら?」
康子の店の中を見ると幸吉と和也が嬉しそうにはしゃいでいるのが見えた。
片付けのため外に出てきた康子が梅子と松子に幸吉の家が銀行から融資が受けられる事、それが信郎の言った事がきっかけだったことを説明した。

自宅へ歩く途中松子が笑顔で呟く。
「私も新しい事をはじめよう…やっとね…前に進めそうなの」
「何かあったの?」
「いつか話すわ(笑)」
「うん」

『梅ちゃん先生』第59話の感想とレビュー

真田さん、久しぶりの再登場で松子姉さんとどうなる?ってドキドキしてみてましたが、まさかの結婚、子供、婿養子(予想)というオチ。結婚した事をいいづらそうにした真田さんは松子が自分のことを好きだと思っていたのかしら。結局、幸せそうな真田を見て松子姉さんは、好きかどうかもわからないような状態の気持ちだったのが吹っ切れたんでしょうね。
いや、すっかり丸くなって昔のような『ワイルド真ちゃん』じゃなかったからかも(笑)
 弓子さんの方はというと、梅子の『好みじゃないって言ってました』という物凄いストレート。もう少しオブラートに包んだほうが…と思いましたが、そこは流石NHK朝ドラの主人公、素晴らしい伏線でした。弓子さんも真田さんも、もう出てこないのかな?それと信郎がローンを組んでる間に完全に梅子は松岡に惹かれてますね・・・

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