連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月12日火曜日

梅ちゃん先生 第62回 あらすじと感想(6月12日放送)

第11週『すれちがう気持ち(第62回)』あらすじ

第一内科の医師達は、梅子の挨拶に一瞬驚く。
助教授・重岡は不気味な笑みを浮かべるが、入ってきた医師に気づき慌てて挨拶をした。

「おぉ!来たか!私が三枝(さえぐさ)だ!」
口髭のある第一内科教授・三枝は梅子が第二内科の下村建造の娘だと他の医師に説明した。
「あまりにうちの医局が男臭くて女っ気が少し欲しいと理事会にかけあったら下村先生がこの人を差し出して来た!ハハハ(笑)」
「スパイを送り込んで来たかもしれないぞ(笑)」
「スパイ大いに結構!存分にやってくれ!ハハハハ(笑)」
盛り上がる三枝達、第一内科の雰囲気に梅子は戸惑うのだった。

三枝率いる第一内科が廊下で建造が率いる第二内科がバッタリと会ってしまう。
二つのグループは一瞬、硬直するが建造達が三枝達に道を譲った。
梅子も申し訳なさそうに建造やありきり石の横を頭を下げて通った。

「よし!今年は5勝2敗だ!」
医局に戻ると拍手が起こったので梅子は何の事か尋ねた。
「廊下で出くわした時にどっちが道を譲かどうか…第二内科でも数えてたろ?」
「いえ…(汗)」
「意識してるのにしてないフリしてんだ!」
第一内科の助教授、重岡が不愉快そうな顔をした。
「どうして道を譲ったかどうか、そんなに意識するんですか?」
「君は何の為に第一内科と第二内科があると思う?競争させる為だ!成果を競わせる事で全体の質の向上を図る!競ってこそ進歩がある!…第二内科ではこういう事、話さないのか?」
「話しません…」
「競争しないのが紳士的だと思っているのか…気取りやがって!」
重岡は更に不機嫌な表情になっていったので梅子は困惑してしまうのだった。

梅子は食堂で一緒に昼食をとる弥生、山倉、松岡に廊下のすれ違いの件を報告した。
「競争してこそ進歩があるというのは、ある意味、正しいんじゃないかな?」
松岡が納得したように答えると山倉が異を唱えた。
「しかし廊下で道を譲ることと医学の進歩に何の関係が?」
「第一内科の人達の中ではあるんでしょう」
続いて病院中に広まっている松岡と梅子の噂についての話になった。
「日曜日に会ったくらいでそんなに言われる事なの?」
梅子が不満そうに言うと山倉が笑顔で感想を伝えた。
「取り合わせが面白いんでしょう!梅子さんと松岡君という(笑)」
「どこが面白いんだよ(のよ)!!」
松岡と梅子は同時に切り返すが弥生と山倉はやはり面白いと二人を見て笑った
「不愉快だ!そう思いませんか?」
「人の噂も108日といいますから(笑)」
「75日です。108はあなたの煩悩の数です」弥生が山倉に指摘した。
「わかった!じゃあ75日は僕たちは接触しないようにしましょう!廊下で会っても一切無視!今から開始しますね!」
そう言うと松岡はいきなり席を立ち上がって他の席へ移動した。
「ちょっと寂しそうな顔をした(笑)」
弥生が梅子の顔を見て、ほくそ笑みながら言った。
「してないわ!私、仕事を覚えないと!覚える事が山ほどあるんだから!」

― 重岡が患者の診察を終えると、梅子に注射を命じて席を立った。
>梅子が患者に注射を打つのはこれが初めてです。
(ゴクリ…)梅子は看護婦から渡された注射を見て生唾を飲んだ。
「もしかして…注射初めてですか?」
診察台に寝かされた患者が梅子に尋ねてきた。
「え?…わかりますか?」
「見れば…」
「よろしくお願いします」
「こちらこそ」
梅子は慎重に注射を患者の腕にゆっくり打った。

梅子が注射の勉強をしていると三枝が論文を書くよう指示してきたので梅子は慌てた。
「いえ!私はまだ研修が始まったばかりで注射を打つのも四苦八苦の状態で論文なんて!」
「関係ない。論文を書くのも大切な勉強だ」
三枝は重岡に梅子の論文の指導を命じると医局の部屋を出て行った。
「三枝先生は論文を重視していらっしゃるんだ」
重岡が梅子に説明した。
「大学病院は臨床と研究の両方が大事だということは私も理解しています」
「わかってないね〜そんなもの建前だよ!」
重岡は、論文で学位を取る事が病院内での発言力、予算につながると説明した。
「医師個人としても論文を多く書いて評価される事が出世につながる。君の父上は考え方が違うようだがね。ま、頑張って」
そして上気道感染症の患者がいるので実地で調べてみるよう助言した。

「あの…何度もすみません。先ほど聞いた発熱ですが期間はどれくらい続いたんですか?」
梅子は、先ほど初めて注射を打った患者に質問し、回答を手帳に書き込んでいった。
「ありがとう。何回も来てくれて。重岡先生なんてめったに来てくれないよ。看護婦さんに『あと宜しく』って感じで任せっきり。なのにあんたは…ありがとうね!心配してくれて!」
両手を握って泣き出してしまう。
>論文のための資料集めとは言えない梅子でした。

梅子は廊下でぶつかってしまった建造に論文を命じられた事を話した。
「いきなり論文か…三枝先生らしいな」
建造は梅子にこれから研究のため必要だと伝え、それでも困惑する梅子に強く言った。
「お前は第一内科だ。第二内科の教授は関係ない!」

検査室で検査技師岡部から梅子は上気道感染症の資料を受け取った。
しかし岡部はデータは古いので論文を書くためには新しい情報が必要だと説明する。
「恋人に聞けば良いじゃないか?彼なら情報を全部押さえているはずだ!フフフ(笑)」
「恋人なんかじゃありません!何でもないのに変な噂を立てられて困っているんです!だから病院でもしばらく会わないようにしようって言ってるんです」
「会えない夜の辛さよ…」
「だからそうじゃなくて」

梅子は廊下で別の医師と相談している松岡をみかける。
>梅子は論文の事を松岡に相談したいと思いました。
>でも、あの取り決めがある以上、話しかけられませんでした。
梅子は諦めて歩き出すと松岡が小さな声で話しかけてきた。
「梅子さん!論文、書いてるそうですね?」
「はい…岡部さんに聞いたんですか?」
「よかったら、見てあげましょう!第一内科の人には内緒ですよ?越権行為ですから。
会う日の取りの連絡はこっそりメモして渡します」
松岡は周囲に気を配りながら再び歩いていった。

『梅ちゃん先生』第62話の感想とレビュー

再び梅子が活躍する医療現場がクローズアップされましたね。
梅子がインターンになってから、かなり面白くなってきたと思ってましたが視聴率も20%以上をキープしているみたいです。
第一内科VS第二内科の関係も見ていてワクワクしますが、梅子が注射(あんなデカイ注射みたことない(笑))や論文、患者に振り回されるのは新鮮で実に楽しいです。
山倉さんと弥生は、今日改めていいコンビだと思いました。

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