連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月13日水曜日

梅ちゃん先生 第63回 あらすじと感想(6月13日放送)

第11週『すれちがう気持ち』あらすじ(第63回)

喫茶店で松岡は梅子の書いた論文を見ていた。
「あのですね、論文はで“ですます調”で書くものではありません」
「え?そうなんですか?その方が丁寧でいいかなって思って(笑)」
「最初から書き直しです」」
松岡は厳しい口調で受け取った紙を梅子に返し、論文についての説明を始める。
「論文の主な構成要素は序論、方法、結果、考察です。まず序論ではこの研究を行うに至った背景、および目的を書いてください」

「昨日、論文の為に患者さんに症状を聞きに行ったら感謝されてしまって…申し訳なくて」
梅子は上気道感染症の背景を書きながら松岡に話した。
「申し訳なく思う事はないんです。大学病院は研究を主な目的とした存在ですから。まあ、悪く言えば患者さんも研究材料になることを納得の上で来ているんです」
「そうでしょうか…」
「論文が書き上がったらまた映画にいきませんか?」
「いいんですか?また噂されても…」
「前は人に見られたからでしょう。見られなければ誰も何も言わない」
松岡は事実と違う噂に対して憤慨しており、待ち合わせしていたなら事実と合致しているので憤慨はする事はないと梅子に打ち明けた。
「だったらいいんですか?噂されても?」
「面白い取り合わせだと言われるのは多少不愉快ですがこれも事実だから認めるしかない」
「私は認めたくありません!」
「映画、行くんですか?行かないんですか?」
「行きます!」
>梅子は松岡とまた映画を見に行くのが楽しみになっていました。

― 梅子の父、下村建造は廊下ですれ違った松岡に梅子について質問した。
「…どうだ?梅子は」
「なかなか教え甲斐があります」
「余計な事を頼んですまない」
建造が謝ると松岡は息抜きの為に梅子を映画に誘ったことを建造に報告した。
「事後報告で申し訳ありませんが、一応ご報告を」
「そういうことなら問題ないだろう」

下村家では芳子と正枝に康子と和子が持ってきた松子の見合い写真で盛り上がっていた。
しかし、話が脱線してしまい、正枝の好みの話になっていた。
すると康子が松子の候補として加藤を挙げた。
「年もちょうどいいし真面目そうだし」
「あ…でも、そうですね」正枝と芳子は苦笑した。

その加藤は、銀行からの融資に事業計画の提出が必要だと幸吉に説明していた。
事業計画の書き方が分からない幸吉は息子の信郎に任せて家の中に入ろうとした。
「あとは2人でゆっくり話してくれ。俺なんだか頭が痛くなっちゃって…寝るわ!」
「…お父様はノブオさんを信頼されてるんですね(笑)」
加藤が信郎に言うが信郎は鼻で笑った。
「面倒くさいだけでしょう」

その晩、信郎は梅子に事業計画の書き方を教わりに行くが論文が忙しいと梅子は断わる。
「じゃあ、いいよ。悪かったな(笑)」
信郎が仕方なく自分の家に戻ろうとすると梅子が止めた。
「事業計画の事は分からないけど文章の事なら少しは教えてあげるかも」
>梅子は松岡が自分の為に忙しい時間を割いてくれた事を思い出していたのです。

梅子が家に戻るとポストに叔父・陽造から手紙に気がついた。
『前略、梅子様。医師国家試験合格おめでとうございます。長らく連絡をしておりませんがこっちは元気でやってます。皆様にも宜しくお伝え下さい」
「これだけ?…住所が書いてない。どこにいるのかな…」
すると梅子は松子が手にしていたお見合い写真に気がついた。
「松子のお見合い相手の候補よ」芳子が説明した。
「え!?松子姉さんお見合いするの!?みせて!」
「だめよ~まだどの人にするかきめてないもの(笑)」

夜、梅子が布団を並べて隣で寝ていた松子に話しかける。
「松子姉さんがお見合いか…なんだか意外。何でも自分で決める人だったから」
「そうね…私、何でも一人でやろうとしてたしすぎてたのかもしれない…私の為を思ってくれて助けてくれる人はたくさんいるのにね」
「そうよ、困ってる時にひょいって手を出してくれる人がいると凄く嬉しいでしょ?次は私も誰かを助けようと思うの。そうやって皆が幸せになれるんじゃないかな」
「いい事いうわね(笑)
「たまにはね(笑)」
松子は新しい事をしたいと考えるようになり、それは家庭だと思うと梅子に打ち明けた。

日曜日、康子の店で信郎は書いた事業得企画を梅子に見せていた。
「人の事言えないけど汚い字ね…そもそも事業計画って“ですます調”で書くもの?」
「ちがうのか?」
「まずは、この事業をやろうと思った背景、および目的をハッキリさせる事ね。ノブはこれから何をしたいの?」
信郎は、これからは自動車やオートバイの部品の仕事が増えると梅子に言った。
自動車やオートバイのシリンダーって部品が精密さが求められ、銀行から借りた金で新しい旋盤を導入できればその部品が大量生産できると説明した。
「へぇ~。じゃ、そういう事を書いたらいんじゃない?」
「そうか!」
>頑張るノブオが頼もしく思えた梅子でした。
>そしてここにも頑張ってる人がいました。
竹夫が慌ただしく仕事をこなしていると陽造がオフィスにやってきた。
「よう!(笑)」

『梅ちゃん先生』第63話の感想とレビュー

相変わらず人から言われた意見を自分のものとする事が得意な梅子、素晴らしい技術(笑)
松岡さん、梅子、信郎がだんだん三角関係みたいになってくると思いきや、松岡が論文見たり映画に誘ったりというのは建造の指図の元、松岡が合理的に論文を上手くいかせるようにした行動だったんですね。すっかり有頂天な梅子がちょっと不憫。
そういえば、昨日書こうと思ったんですが、弥生さんて病院を継がずに帝都大学病院なんですね~。しかも第一内科。そのあたり全く触れられてないけど、原作本というか小説では書かれているのかな?ネットの感想とか見る限り、ほんの少しドラマと異なるみたいですね。

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