連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年6月15日金曜日

梅ちゃん先生 第65回 あらすじと感想(6月15日放送)

第11週『すれちがう気持ち』あらすじ(第65回)

坂田医院の入り口に女性に連れられて陽造が隠れるようにやってきた。
「ここに運び込んだのか…このビルに顔を合わせたくない人間がいてな。こないだビジネスで成功しちまってるような話しちまってよ…(笑)」
女性と陽造は互いに笑った。
陽造は病院に入ると女性達を治療した坂田に頭を下げて礼を言った。
すると陽造は部屋の奥にいた梅子の後ろ姿が目に入った。
「お!女医さんか?先生、美人看護婦に美人女医に囲まれていいねぇ~」
「美人の数では君に負ける…あ!ご苦労だったね、美人女医さん」
「あ!」坂田に声をかけられ振り返った梅子は陽造に気がついた。
>思いがけない場所での陽造との再会でした。

竹夫のオフィスに梅子と共に来た陽造はソファに座りながら苦笑した。
「何だ。竹夫にもバレてたのか(笑)」
陽造はビジネスで借金を背負った経緯を梅子と竹夫に打ち明けた。
「困ってたんだったら何でもっと早く来てくれなかったんですか?」
「会えば助けてくれるのはわかってたさ、でもな…」
「私達は叔父さんに会いたいのよ」
「…嬉しい事、いってくれるじゃねーか(笑)」
その時、オフィスにケガをしていた女性達と坂田が入って来た。
「今日はご苦労さんだったな。大して入ってないから。どうせ新米は無給なんだろ?」
坂田は静子が持って来た封筒を梅子に手渡した。
「親に食わせてもらってんならそういう金はもらった方がいいんじゃねーか?」
陽造が後ろから助言をしたので梅子はありがたく貰う事にした。
すると坂田の後ろにいた静子が竹夫に声をかけてきた。
「風邪は治りました?」
「おかげさまで」
竹夫が憮然と返事をすると静子は坂田に患者がもうすぐ来ると伝え出て行った。
>梅子は大学病院の医師とは全く違う医師の坂田に強く興味を引かれていました。

女性達の食事の誘いを金がないと断わる陽造に梅子は坂田から受け取った封筒を渡した。
「もしよかったら、これ使って」
「いやいや、そういうわけには…500円も入ってるよ!太っ腹だな!(笑)」
陽造が封筒に入っていた5枚の100円札を嬉しそうに見ているのをみて坂田は驚いた。
「そんなに入れたのか…ちょっとごめん!ちょっと返してもらうよ!そいじゃ」
坂田は1枚陽造の手から奪うと女性達に今度の見に行く約束をしてオフィスを出て行った。
その姿を見ながら梅子が竹夫に言った。
「変なお医者さん…でも腕前はすごいのよ」
驚く竹夫に周りにいた女性達が坂田について補足した。
「この辺りじゃ評判なんだよ。面倒見もいいし」
その時、梅子は松岡との映画の約束を思い出した。
「あ!…あの!私、行かないと!!!」
梅子は慌てて待ち合わせ場所に向かうが松岡の姿はそこには無かった。

翌朝、約束すっぽかして落ち込む梅子は朝から建造がいない事に気がついた。
母芳子と祖母正枝は、予想外に松子の見合いの相手を建造が気に入ってしまい松子が断わったためにまたヘソを曲げて朝早く出て行ったと説明した。
梅子は松子に何が駄目だったかを尋ねるが松子は『わからない』と返答するだけだった。

「夕べ何処に行ってたんですか?僕に仕事を押し付けてそそくさと帰って行きましたけど」
山倉が松岡に不服そうに話しかけてきた。
「君に言う必要はない」
「梅子さんとデートとか?」
「…ん?いや…デートの定義は何だ?」
「沢田さん、デートの定義は何?」
山倉は部屋に入って来た沢田弥生に質問した。
「デート?…好き同士の男女が2人で出かけることじゃないんですか?」
「じゃあ違うな」
一人で納得した松岡は、部屋を出ると廊下で梅子が立っていた。
「昨夜はスミマセンでした!急に用事が出来てしまって…待たせてしまいましたよね?」
「あ、いや、実は…僕も行けなかったんです。病院を出ようとしたら急患があったもので」
「そうなんですか!」
「じゃあ、またの機会に」
松岡の返答を聞いた梅子は安堵して笑顔で引き返して行った。
「やっぱりデートだったんですね?(ニヤリ)」
梅子と松岡の会話をこっそり聞いていた山倉と弥生が松岡に尋ねた。
「彼女と会おうとしたのは事実だがデートの定義からすると…」
「お互い好き同士、定義のとおりじゃないですか(笑)」
弥生と山倉は、そのまま部屋に戻っていった。
「お互い好き同士…えっ!?」
ガラガラガッシャーン!!松岡は持っていた器具を落としてしまう。

― 昼食。弥生は勉強しながら昼食を食べる梅子を観察していた。
「梅子はさ、松岡さんの事どう思うの?」
「え?さあ…」
「『さあ』って…ハッキリしてよ!…私、実は松岡さんの事が好きなの」
「ごほごほ!…え!?」
「ウソ(笑)。あんな変な人好きじゃないわ。…今、動揺した?」
「…した」
「それが答よ。あの人昨日行ったのよ待ち合わせの場所に。梅子のためを思ってウソをついたの…そんな風に私を思ってくれる人はいない…」
弥生の話に梅子は動揺してしまう。

廊下で再び出会った梅子と松岡は互いに意識してしどろもどろになってしまう。
「どうも…えーっと、あのですね…あの…あの…」
「おい!梅子!」
建造がいきなり声をかけてきたので、2人は慌てて互いの距離を取った。
「…妙な噂を耳にしたんだが…お前達が付き合ってるというような」
「そんなことありません!」
「そうです!展覧会で偶然会いましてその後に映画に行っただけです。それを面白おかしく言う人がおりまして!」
建造は、そのような噂をする人間はけしからんとお冠になった。
「これ以上、噂されると下村先生にご心配をかけることになります。お互い疑いをかけられるようなことは慎みましょう!」
「そうですね!」
「また映画に行くというような話もありましたが取りやめにした方がいいでしょう!」
「…そ…そうですね…」
「では仕事がありますので」
松岡は、建造と梅子に断わりを入れると歩いて行ってしまう。
「うん、真面目な男だ。」
満足げに松岡の後姿を見る建造とは対照的に梅子の表情は沈んでいた。

『梅ちゃん先生』第65話の感想とレビュー

松岡さんと梅子が食器とか器具を落として自分の気持ち(?)に気づくという手法が何ともベタでいいですね。互いに意識しだして上手く話せないところに建造がやってきての距離のとり方というか誤魔化し方も面白かったです。今更、病院の案内図を指で確認してるし(笑)
 坂田医院の看護婦・静子と竹夫の組み合わせがもっと見たい!…ただ弥生と静子って少しキャラかぶってるような…。

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