連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月16日月曜日

梅ちゃん先生 第91回 あらすじと感想(7月16日放送)

第16週『ふたつの道-第91回-』あらすじ(ネタバレ)

>昭和30年6月、梅子の診療所は少しずつ患者も増えて軌道に乗り始めたようです。
患者達が待合室で待っている中、一人の女性が診療所の奥まで入ってきて質問してきた。
「こちらには酸素吸入器はありますか?」
「いえ…ありません」
梅子は突然院内に入ってきた女性に驚きつつも返答した。
その女性は相沢八重子といい、梅子に力を貸して欲しいと建造が頼み込んだ看護婦だった。
「そうですか父に…」
いきさつを相沢から聞き、梅子と芳子は事情を飲み込めてきた。
「はい。下村先生が帝都大学付属病院で研修をなさっている際に婦長をしておりました。先生には随分と…」
「お世話させて頂いていたんですか?」
「いえ、お教えしました。まだ何も分からない研修生ですから。まだこうフサフサさで…」
相沢の事を何も聞かされていない梅子と芳子の様子をみて相沢は立ち上がった。
「…では私は必要なかったようですね」
「いえ、そういうことではなくて…最初は母と祖母に手伝ってもらってたんですけど患者さんが増えて来て…看護婦さんを雇った方がいいんじゃないかって話していた所だったんです!」そして面接後、相沢八重子は次の日から下村医院で働くことになるのだった。

― 帝都大学病院 第二内科研究室
「勉強は進んでいるの?…これだよ、これ!」
山倉は松岡の机に積んであった『完全なる結婚』の本を松岡に示した。
「…いや、自分の結婚について考える前に、そもそも結婚というものを研究した事がないことに気がついてね、いやぁなかなか難しい」
「そうか。ハハハ(笑)」
山倉は一通りからかったので満足そうに席に座わるが松岡が結婚について話を続けた。
「結婚というものを理解するには人類が遺伝子を残すための営みという側面と日本における家という概念の二つの側面から考えなければならない。日本においての結婚は古事記の中の伊弉諾伊弉冉が八尋殿を建てて誓いあったのが最初と…」
「一ついいかな?…そういうことを研究して実生活に役立つのか?」
「僕は何事もこういう事から入る主義なんだ」
すると後ろから帰り支度をしていた弥生が話かけてきた。
「大事なのは梅子が結婚の事をどう思ってるかじゃないんですか?」
「…それは、研究が済んでからだ。僕がこんな研究をしてることは梅子さんには黙っていてくれ。時期が来たら自分から話す」
「結婚するとしても相当先のことね…そいじゃお先に~」
部屋を出て行く弥生を心配そうに山倉がみていた。
「…弥生さん、大丈夫かな…彼女、例の坂田医院って所にアルバイトに通っているんだ」
「梅子さんが行けなくなった代わりか。何が問題なんだ?」
「楽しそうなんだ!」
「え?」松岡は思わず振り返って山倉を見た。
「弥生さんは何に対しても皮肉っぽくて物事を本心から楽しむということがなかっただろ?そんな彼女があんなにいそいそと出かけてさ、あああマズイ!まずいよ!」(・´ω`・)
「なぜ?」
「恋だよ、恋。彼女、あの坂田って医者に恋してるんだ!」
「いや、させておけば…」
「相手はもういい年なんだぞ!?」
「弥生さんだって良い年だろ(笑)」
「年の事を女性に対して言うなんて失礼だ。だいたい梅子さんが開業したいって言い出したのもあの坂田って医者の影響があるんだぞ!」
「そうなの!?」
「弥生さんから聞いた。梅子さんも坂田先生とは相当関わりが深いらしい、結婚云々の前にそういう男を放っておいていいのか?」
その時、看護婦が松岡を呼びにきたので松岡は席を立った。

梅子が家に帰ると松岡が芳子の手伝いをしていた。
夕食を食べていくことになった松岡は梅子と祖母・正枝と居間でお茶を飲むことに。
「実は君に仕事の事で話があって…僕が担当していた肝臓がんの患者がいてね、早野さん。君も知ってるだろ?」
松岡は早野がどうせなら家で死にたいと止めるのも聞かずに退院したことを説明した。
「しかし病院で治療に専念すれば助かる可能性もゼロではないんです!」
新しく研究された治療薬を投与し経過をみたかったと松岡は残念な顔をした。
「治る見込みがあるなら頑張った方がいいかもしれないわね」
一緒にお茶を飲んでいた正枝が言った。
「でも、どうしてその話を?」
「下村先生とも相談をして早野さんの在宅診療を君に頼もうという事になった。診療所をやっていくならそういう患者も診ておく必要があるだろ。早見さんも了承してくれた…で、頼みなんだが…早野さんをただみるんじゃなくて病院に戻るように説得して欲しいんだ!」
「私が?!」
「医者としては治る可能性のある患者には諦めずに治療を受けるよう説得する義務がある。でも家に戻ってしまえばそれができない。だから君に頼みたいんだ。早野さんに病院に残るよう説得できなかったのは僕の不徳の致す所で君に尻拭いをさせるのは心苦しいが…」
「そんなこと気にすることない。…わかったやってみる」
「ところで坂田さんっていしゃのことなんだけど…」
「坂田先生がどうかしたの?」
「いや何でも無い…」

>翌日、梅子は看護婦の相沢と早野新造の家に往診に行きました。
「下村といいます」
「…下村?」
早野は梅子の自己紹介にひっかるかると早野の妻・妙子が建造の娘だと伝えた。
「あの下村先生の…」

― 梅子が診察していると早野は庭に植えてある桜をしみじみと見ていた。
「あの桜が咲くのはもう見られないんだな…」
「きっと見られますよ。来年も再来年も」
梅子は笑顔で早野に言うが早野はまとも応じない。

「病院に戻って治療を受ければ…だから病院に戻ってください」
「いや、もういいんだよ、そのことは病院でも話したよ」
「でも生きられるかもしれないのに諦めてしまって良いんでしょうか?」
「…でもこれ以上、生きたって何があるわけでもない」
「そんなことありません!生きていればまだまだ良い事はありますよ!少しでも生きる努力をすべきなんじゃないでしょうか?」
「本当にそうなのかね?…じゃあそれを証明して見てくれるかな?(ニヤリ)」( ´,_ゝ`) 
「え!?」
>新造の予想外の言葉に戸惑う梅子でした。

『梅ちゃん先生』第91話の感想とレビュー

週が変わって新キャラがいきなり3人も登場です。
肝臓ガン患者、早見役の津嘉山正種さん、今迄、梅ちゃん先生に登場していたキャラと違い渋すぎです(笑)この方はアニメの声優から大河ドラマ、映画まで幅広く活躍されている俳優さんだけあって存在感がハンパないです。こういう実力派俳優さんが出るとやはりドラマがしまりますね。
梅ちゃん先生は医療7、その他3くらいの割合でドラマの話が進むと観ていて楽しいかと(個人的な感想ですが)
話は変わりますが柴崎コウさんのお酒のCMで山倉が出ていてワロ(笑)

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