連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年7月25日水曜日

梅ちゃん先生 第99回 あらすじと感想(7月25日放送)

第17週『ここにいること-第99回-』あらすじ(ネタバレ)


雷鳴が鳴り響き、激しい雨が振る中、梅子と信郎は下村医院に帰ってくる。
梅子は灯りもつけずに病院で呆然としていた。
「うちに帰らないのか?」
信郎が梅子を心配して声をかけた。
「少し…ここで」
「…プレゼント、渡せなかったな…ひでえね酔っぱらいの運転する車か…梅子、あの人に随分世話になったんだな。俺は結局、会えなかったけど…」
「ケーキ見た?…坂田先生の遺品の中にケーキがあったでしょ?あのケーキ、みんなで食べようって買いに行ってくれたのよ。…食べれば良かったかな」
「食える訳ねぇだろ!こんな時に…」
「だって…全然崩れてなかったもの…どうしてケーキは何ともないのに…人の命なんて…」
梅子は膝から崩れ落ち泣きだしてしまう。
「梅子!しっかりしろ!!俺たちは生きてる!!生きてるぞ!!」
竹夫は梅子の手を握り、梅子を抱きしめた。

― 翌日、帝都大学付属病院で落ち込む弥生に山倉が話しかけた。
「坂田先生の事、下村先生に報告してきた…」
「…そう。…こういうのも…失恋っていうのかな?」
山倉は何も言わずに弥生の肩に手を置いた。

― すっかり片付けられた坂田医院に梅子、竹夫、静子、陽造が集まっていた。
片隅に坂田の写真が飾られていた。
「酒が好きだった人だ。今日は笑って酒を飲もう!」
陽造が一升瓶の酒を竹夫たちのグラスに注いだ。
「遺骨はどうしたんですか?」
「身よりはたった1人、あまり仲のよくない兄さんがいてなその人が引き取って行ったよ。俺も兄貴と少しは仲良くしとくか。ハッハッ!そんな事より坂田先生の思い出話をするか」
「元は言えば僕がこのビルに会社を始めたのが最初だったんですね…」
「そうだな~それで梅子も俺も坂田先生に会ったんだ」
「私のせいよ…私がお誕生パーティやろうって言ったから、そんな事言わなかったら事故にだって遭わなかった」
「バカ。何言ってんだ!」
「梅子さんがお誕生会やろうって言ってくれて先生どれだけ嬉しそうだったか」
「そういう事だ。それは違うぞ梅子。先生は自分を慕って集まってくれる連中があんなにいる幸せを味わう事ができた。それは梅子のおかげじゃないか」
「うん…」
「…あんたここが無くなったらどうするんだ?」
陽造が静子に尋ねた。
「田舎にでも帰ります。私…坂田先生に拾ってもらったんです…以前は大きな病院で看護婦をやってました。でも男性との事でちょっと問題を起こして辞めて…そんな時坂田先生にあって、うちにこないかって言われて…先生に会ってなかったら私、どうなってたか…」

― オフィスに戻ってきた竹夫がため息をつくと静子が荷物を抱えてオフィスにやってきた。
「…これ、医院にあったものです。良かったら使って下さい」
箱にはセロハンテープ等の文具などが入っていた。
「…本当に田舎に帰るのか?」
「そうよ」
「どうして?」
「どうしてって…親も帰って来て見合いでもしろってうるさいし…」
「結婚するのか?」
「そりゃ、いつかはするでしょう(笑)」
竹夫は箱からマジックを取り出すと紙に字を書いて壁に貼り付けた。
「『事務員急募』…いい人がみつかるといいわね…」
「無視かよ」
「私にやれって?…私、事務やった事無いし…」
「いいよ!」
「よくないでしょ」
静子は扉を開けて出て行こうとしたが竹夫が静子の手を引いた。
「そばにいてくれよ…」
「…え?どういう意味?」
「意味もへったくりもあるか!」
「言ったでしょ?私には人に言えないような事が色々あるのよ…あなたみたいに純粋で真面目な人とは…」
「昔の事なんか関係あるかー!!!…関係あるのはこれからどうしたいかだろ?」
竹夫は静子を力強く抱きしめると静子は竹夫の腕の中で泣き出すのだった。

― 早野新造の往診をする梅子に早野は様子がおかしいと言い出す。
「何かあったら言えばいいじゃないですか?」
「そんな…医者が患者さんに自分の事話すなんて…」
「いやいやそんな堅っ苦しいこといいなさんな。先生には一方ならぬお世話になってるんだから。年の功で相談にのってあげられるかもしれないよ?」
「…大丈夫です、でもありがとうございます」

病院に帰宅すると看護婦の相沢が梅子に早野の病状について話してくる。
「クモ状血管腫がいくつか出ていましたね。少しずつ進行しているようです。…私も早野さんには話さなくて良かったと思います。人が亡くなった話をする訳にはいかないでしょう」
「…ええ」
「でも患者さんの前で暗い顔をするべきではありませんね…どんなに自分に辛い事があっても笑顔を作れる位でないと患者さんを励ましたり勇気づけたりすることはできませんよ?」
「…私…自信ありません。自分にどんなに辛い事があっても患者さんに笑顔を見せる自信なんてありません」

『梅ちゃん先生』第99話の感想とレビュー

まず、ドラマ冒頭をみた感想…というか顔 → (゚Д゚;)は?
いきなり、坂田先生が亡くなってしまい、梅子だけでなく私も呆然(まではいきませんが…)となりました。なるほど、今まで坂田がネガティブ発言を繰り返していたのは、今日に繋がっていたというわけですね…全く予想してませんでした。
…で、坂田の事がキッカケで3組のカップルが成立するっぽい展開。竹夫はわかるが信郎と梅子は早すぎ(咲江に振られてまだ数日なのに)
そんな中、竹夫兄さんの「昔の事なんか関係あるか!」にシビれました。それにしても静子の過去に色々あるって・・・他にもあるんだ(笑)。梅ちゃん先生、放送開始らへんは、お笑いシーンが沢山あったけど、最近はめっきり減りましたね。

PR