連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年8月2日木曜日

梅ちゃん先生 第106回 あらすじと感想(8月2日放送)

第18週『大切な人-第106回-』あらすじ(ネタバレ)

見合い翌日、病院へ向かう建造を梅子が送り出そうとすると家の外に信郎が立っていた。
「あの…昨日は申し訳ありませんでした」
信郎は建造に頭を下げた。
「いや、君が謝る事では…」
そう言って建造が病院へ行くと信郎は梅子にも謝った。
「梅子も…ごめんな」
「ううん、私には合わない人だった…ノブの方はどう?おじさん達」
「もう見合いなんかすんなってヘソ曲げてる。そっちは?」
「もういいって…それだけ。自分達がお見合いしろって言い出したのにね(笑)」
「これで見合い見合いって言われなくなるかと思うとホッとするな(笑)」

竹夫が仕事中、野島静子に厳しく注意すると静子は無言でオフィスを出て行ってしまう。
すると叔父・陽造が心配そうな顔をしてオフォスに入ってくる。
「どうしたんだよ?彼女泣きそうな顔で出て行ったぞ…ほら入んなよ」
陽造が呼ぶと静子がふくれた顔をしてオフィスに戻ってきた。
「…仕事に戻れよ」
竹夫が静子にかけた言葉に陽造と竹夫の部下達はため息をついた。
「そうじゃないだろ?」
陽造に促された竹夫は部下達の視線を気にしながら静子に謝った。
「うーん…すまん。きつく言い過ぎた。みんなに甘やかしていると思われたくなくて…」
「今晩、何か美味しいもの食べたい」
「…分かった」
竹夫へのリクエストが通ると今度は静子が頭を下げた。
「すみませんでした」

陽造がマネジメントしているタレントの神埼珠代が有名歌手である安西千恵美のコンサートの前座として舞台に上がると陽造は意気揚々と竹夫に話し始めた。
陽造はチケットを相当数売ることが安西千恵美の前座の条件である事を打ち明けた。

竹夫は30枚購入し、下村家を訪れ梅子と松子にも何枚か購入するように頼んだ。
松子は5枚、梅子は3枚購入する事にした。
「ありがとう。叔父さんも喜ぶよ」
「あんまり沢山買うとお母さんに無駄遣いしてって小言言われそう」
「姑さんに優しくしてもらっているんじゃなかったの?」
「ううん。いいお母さんよ。でも色々とね…結婚はそう甘い物じゃないの(笑)」
そして話は梅子の破談に終わった見合いの話へとうつった。
「今は私は仕事が一番なの。結婚はまだ先でいいのよ」
「結婚してない俺が言うのもなんだが結婚なんて、なんとでもなるもんだ。相手を好きって気持ちがあれば」
「でも医者は他の仕事とは違うから…医者は沢山の人の幸せを願う仕事でしょ?なのに結婚して一人の人を大切に思って行けるのかどうか…」
梅子の悩みを聞いた松子と竹夫はお互いの顔を見た。
「バカか!逆に一人の人間を大切に出来ない人間が沢山の人間を大切に出来るか?」
竹夫の言葉に梅子は何も言い返せなかった。
「そんな余計な事を考えてる暇があるなら結婚しちまえ!」
「いい加減な事を言わないでよ。相手もいないのに」
「誰もいないのか?一人も?」
「そう言えば信夫君は、お見合いするって言ってたな。どうだったんだ?」
「駄目だったみたい」
「じゃあ、この際、駄目だった同士、ノブオ君と一緒になれ!」
「え?!ノブと?」
「ああ…嫌なのか?」
「嫌っていうか何て言うか…ノブは工場を継ぐでしょう?だから結婚相手は家事をやったり工場を手伝える人じゃないと。そもそも私はノブの結婚相手には向いてないのよ」
「そんな事いちいち気にすんな。要するに梅子が信夫君をどう思ってるかだろ?」
「…ノブはこれまでずっといつもそばにいてくれた。近過ぎて意識した事はなかったけど、ノブがそばにいてくれると…嬉しい」
梅子の返答に竹夫と松子は再び顔を見合わせた。
「それはつまり…そういうことですよね?」
「そういうことね」
「よし!今から聞いてみよう!」
竹夫と松子は部屋を出ると早速、安岡製作所へ向かった。
「ノブオ君!単刀直入に聞くがノブオ君は梅子の事をどう思ってるんだ?」
「…梅子を?」信郎は突然現れた竹夫の質問の意味がわからなかった。
「その聞き方じゃだめよ。もっと率直に聞くわ。ノブオ君、梅子と結婚する気ある?」
今度は松子が信郎に尋ねた。
「え?梅子と結婚!?」
信郎は松子と竹夫の後ろで困惑している梅子の顔を見た。
「俺が梅子と結婚なんかする訳ないじゃないですか。冗談はやめて下さいよ(笑)」

部屋に戻った梅子が大きくため息をつき、勝手な事をした松子と竹夫に文句を言った。
「何も頼んでないのに勝手な事して!」
「ごめんね梅子」
「やっぱり幼なじみってのいうのはお互いの恥の数々を知ってるからな。梅子、お前そうとう恥ずかしいとこ見られて来たんだろ?」
「…うん」
「それだ!」
「今更言わないでよ!だから言ったじゃない!結婚なんてまだ先でいいって」
「本人がそう思うならそれでいいのかもな」

そんなある日、芳子が梅子に慌てた様子で新聞を見せてきた。
「梅子!これ!」
梅子は、新聞記事を見て驚いた。
「叔父さんが逮捕!!?」

その夜、竹夫が下村家を訪れコンサートの中止の決定後も陽造がチケットを売っていたことが原因で捕まり、北品川所に拘留されていると梅子達に説明した。
「じゃあ、私達に券を売った時には?」
「ああ、もう知っていた筈だ…」
竹夫は、歌手・安西千恵美の仕事のバッティングによる中止については誰も知らないはずだと陽造が逮捕された経緯をいぶかんしだ。
「券を購入した人はコンサートの中止を知らない筈なのに…誰が警察に通報したのか」
すると終始難しい顔をしていた建造が口を開いた。
「…俺だ」
「え?…どういう事?」
「まっとうな仕事を上手くやってるなんて怪しいと思ったんだ。調べてみたら案の定だ!」
「だからって弟を警察に売るような事…!!」
「放置していたら見ず知らずの人達がもっと被害に遭うんだ…」
「途中まで上手くいってたんですよ!安西千恵美のミスさえ無ければコンサートは普通に開かれていたんです!叔父さんのせいじゃない!…他にやりようがあったはずだ!」
竹夫は家を飛び出すのだった。

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