連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月1日土曜日

梅ちゃん先生 第132回 あらすじと感想(9月1日放送)

第22週『意地の上塗り-第132回-』あらすじ(ネタバレ)

竹夫から電話があった夜、下村家の全員が竹夫を心配していた。
「会社にも顔を出していないらしい…」
建造が深いため息を吐きながら梅子や芳子達に伝えた。
梅子は竹夫の会社に行こうとするが信夫に止められる。
すると建造が自分に言い聞かせるように言った。
「竹夫は大丈夫だ!あいつは自分でなんとかする!」

翌日、安岡家で食事しながら信郎が自分達の工場と竹夫の会社の違いが何かと言い出す。
「うちの工場だって何かの拍子に潰れたって不思議じゃないだろ?」
「ああ!全然ふしぎじゃねえ!」幸吉が強い口調で同意した。
「景気がいいって言っても潰れた工場や会社は沢山ある。何が違うんだろうな…」

家で心配していても仕方が無いと梅子は竹夫の会社を訪れた。
すると会社の入り口に建造が立っていた。
「お父さん?…どうして」
「別に…」
その時、ドアが開き中から野島静子が現れた。
静子は2人を見て少し驚くが、会社の中に入るように促した。
「これが竹夫の会社か…」
中に案内された建造はオフィスを見渡した。
「お父さんは初めてなのね
「こうなる前に見て欲しかったでしょうね…」

入り口のドアが開き、梅子の叔父・陽造が泥酔した竹夫を運んできた。
「竹夫兄さん!?…どこいってたの!?」
梅子の問いに陽造は駅前の飲み屋で偶然見かけたと答えた。
「竹夫が昼間から酔っぱらうなんてて珍しいと思って…理由も聞いたよ」
「すいません…僕は駄目な奴です。結局、大した事もできずに会社も駄目にしてしまって(笑)…もう終わりだ。みんな無駄だった!」
「竹夫兄さん…本当に無駄だったと思うの?医者になるのをやめてこれまで頑張って来た事がみんな無駄だったと思うの?
「だってそうだろう!?…何もかも失って!」
「じゃあ、こんなものもういらないのね!壊せばいいじゃない!無駄なものなんでしょう!」梅子は箱から陶器を取り出し竹夫の前に突き出すが竹夫は何も応えなかった。
「…だったら代わりに私がやってあげる!」
「やめろー!!!」
梅子が陶器を叩き付けようとすると竹夫が叫んだ。

その時、社員・森下が中年男性を連れて会社に入ってきた。
「ご無沙汰してまって(笑)」
男性の顔を見て竹夫は驚いた。
森下は、梅子達にこの男性・山下は会社が扱っている食器を作っている人物だと紹介した。
笑顔で山下はアメリカから商品の見本市の出品依頼の紙を見せた。
「外国のしかも一流の品物が集まる見本市に出してもらえるなんて光栄な事だがや!いや、ええもんつくるために精進してきた甲斐があったわ!おめでとうございます(笑)…ほんでもね、これは下村さんのおかげなんだわ!」
数年前に竹夫が自分の工場を訪れアメリカに輸出したい物がよければアメリカにも受け入れられると言ってくれた事を山下は嬉しそうに説明した。
「竹夫兄さん、やっぱり無駄じゃなかったじゃない!竹夫兄さんにしかできないことしてたんじゃない!」
山下は経営が苦しいのなら恩返しとして手伝わせて欲しいと竹夫に伝えた。
「僕もまだ会社を辞めたつもりはありませんから!他の連中も金策に回ってます!なんとか社長ともう一回やりたいって!」

竹夫は山下と森下の申し出を受け入れようとするが静子の顔をみて考えを直した。
「…いや、やっぱり無理だ…結婚はできない。…会社を建て直すには、よほどの苦労が必要だ。前にも言っただろ?『お前には苦労はかけたくない』って…」
「でも、私はそんなこと…!」
「俺なんかの側にいても苦労するだけだ…」
すると建造が大きな声を出した。
「バカもん!!…夫婦というものは一緒に苦労するものだ。静香さんが一緒に苦労すると言ってくれてるのに断るバカがいるか!!…これまでよく頑張った。こんな立派な会社に立派な部下にお前を信頼してくれてる取引相手…それにお前を愛してくれる人…たいしたもんだ。…
お前なら、もう一度やり直せる…」

「…お父さん…ありがとうございます。…ありがとうございます」
竹夫は涙を流し建造、森下や山下に頭を下げた。

― その夜、布団に入った梅子は隣で寝ている信郎に話しかけた。
「潰れる会社とか工場って『自分達と何が違うのかな』って言ってたじゃない?大切な事は同じなのよ。きっと…多分、駄目になっても一緒に苦労したり支えてくれる人が要るかどうかの違いなんじゃないかな…竹夫兄さん、そういう人が見つかってよかった」
「俺も…見つかってよかったよ(笑)」
「私も(笑)」

― 竹夫の会社に社員が戻り、再び活気を取り戻して竹夫たちは仕事に取り組んでいた。
「さあ皆さん、食べて下さいね!」
芳子が差し入れに持ってきた“おはぎ”を小皿に移した。
「よし!一休みするか!!!」
>こうして竹夫の会社は一からやり直す事になりました。
一方、梅子は自分の部屋で出産準備をしていた。
>お腹に宿った小さな命を心から愛おしく思う梅子でした。

『梅ちゃん先生』第132話の感想とレビュー

竹夫エピソードの着地の仕方はどういったものになるんだろうとドキドキしてましたが早まった事をしないでよかった(笑)優等生だから、もしかしたらと思ったのですが…。
いやいや、竹夫エピソードは毎回泣きそうになってしまいますね。
社員・森下の機転で会社が復活に向かうとは全く予想できませんでした。森下GoodJob!
 そんな中、建造が初めて会社に入ったときに「こうなる前に見て欲しかったでしょうね…」とチクリと静子。…正直、ちょっと怖かった(笑)

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