連続テレビ小説『梅ちゃん先生』あらすじと感想ブログ

2012年9月24日月曜日

梅ちゃん先生 第151回 あらすじと感想(9月24日放送)

最終週『上を向いて歩こう-第151回-』あらすじ(ネタバレ)

昭和37年7月、下村家での夕食の席
「…ところで梅ちゃんの方はどうなんだよ?新しい病院ができて」
「うん…ちょっと患者さん、減ったかな(笑)」
「なんとかなるよ!」「でっかい病院なんかそのうち皆飽きるさ!」
和子と幸吉は力なく笑う梅子を励ました。
「うん。大丈夫だと思う」

夜、信郎が梅子に診療所について質問した。
「梅子…診療所、本当に大丈夫なのか?」
「うん。…心配かけてごめんね。でもここで頑張るって決めたことだから」
「梅子言ってたよな?決めるのは自分じゃなくて町の人達だって…」
「その答えがわかるのはもう少し先だと思ってるの」
その時、電話が鳴り、梅子は、そのまま往診へ行く事になるのだった。

翌朝、梅子は相沢に昨晩の往診について報告した。
「あそこのお子さんは喘息でしたね?」
「夕べは発作がなかなか治らなくて…でも明け方には落ち着いたので大丈夫だと思います」
その時、広志が病院に現れ、蒲田第一病院の開業について梅子に報告した。
「あちらは患者さんで一杯でしたよ。後悔してるんじゃないですか?」
「ううん、私には私の役目があるの」
「誰にも求められなくてもですか?」
「求めてくれる人はいる。夕べも往診に行って来たわ」
「そりゃ向こうは時間外診療や往診はやってませんから。でもそれで経営して行けるんですか?まるで大きい病院のおこぼれみたいなことばかりして」
「それでも役目は果たしていると思う。それで経営が上手く行かない時はまた考えるわ」
「僕は心配で言ってるんです!」
「ありがとう。でも大丈夫よ」
すると幼い子供を連れた母親が診療所にやってくる。
「ごめんね患者さんだから」
梅子が子供の治療を行う様子を見ながら広志は小さく頭を下げ何も言わず病院を後にした。

― 帝都大学付属病院、第一内科では山倉が弥生の様子を伺いながら声をかけた。
「弥生さん…結婚見つかった?」
「…けんか売ってるの?そんなすぐに見つかる訳ないでしょ」
「そう(笑)」
弥生の返答に山倉は嬉しそうに相槌を打った。
すると今度は2人の会話を後ろで聞いていた松岡が弥生に質問した。
「弥生さん、結婚相手を捜してるの?」
「…医者と結婚してその人にうちの医院を継いでもらうの。そしたら私はここで研究を続けられるでしょ?でもうちの父ったら遂に60歳の誕生日に引退するって宣言しちゃったのよ…あと三ヶ月しかないわ…」
「人間、期限が決まってた方が頑張れるものだよ」
「誰かいたら紹介してね」
「…あ!…山倉君!」
「僕?うん、まあ…(ニヤリ)」
「君、外科に知り合いがいたな。清水君だっけ?彼はどうかな?」
松岡のアイディアに弥生が呆れた。
「あのね…うちの医院は内科なの!外科の人じゃ駄目なの」
「…それより清水は結婚したよ」

弥生が廊下を歩いていると医師と並んで歩く広志に気がついた。
広志は医師に自分の会社の薬の採用を打診していた。
「その後、わが社の薬は、いかがでしょうか?」
「…ああ、その件はパシフィック製薬の薬を使う事になったよ」
「しかし!先日まではほぼ当社に決まりそうだとおっしゃってましたよね?…当社の薬のどこが問題だったか教えて下さい!!」
「また何かあったら頼むよ。…すまない、これから外来の診察なんだ」
広志が相手にされず落ち込む姿を弥生は遠くからじっと見ていた。

― その日、下村家には竹夫や松子が訪れていた。
竹夫と松子は建造がいないと気軽に来れると正枝に冗談を言っていた。
すると広志が下村家を訪ねてやってきたので梅子は驚いた。
「先日の抗結核材の資料をお持ちしました。試供品は品切れだったので今度お持ちします」
「休みの日にわざわざありがとう!この間の構成物質、お願いする事にしたわ。とりあえず100錠入りを一箱、急がないから」
「ありがとうございます。手配しておきます。それじゃ…」
梅子は帰ろうとする広志を引き止めた。
「ちょっと待って。姉や兄が来てるの!あがってって。皆も広志君にあったら喜ぶわ!」
広志と再会を果たした松子と竹夫は大きくなった広志を見て驚いた。
「いやいや立派になった!」
梅子はそのまま広志に夕食を一緒に食べていくように勧めた。

― 夕食を食べ終えた男性達(竹夫、信郎、加藤、広志)の4人は康子の店に行った。
「広志君は、あんまり喋らないんだね?」
竹夫が飲み会の席で広志に尋ねた。
「すみません…仕事で疲れているもので…」
そこへ幸吉が登場し、さらに梅子や松子も店に現れる。
梅子や信郎、竹夫達が楽しそうに家族の話などで盛り上がる中、広志は終始、暗い表情のままだった。そして静かに立ちあがった。
「あの…今日はここで失礼します」
広志は、そう伝えると、店をそそくさと出て行った。
「…広志君」
梅子は慌てて広志を追って店の外に出たが広志は梅子に頭を下げるとそのまま帰って行ってしまう。
>梅子は広志の様子が気がかりでした
>でも、どう声をかけていいか分かりませんでした。

『梅ちゃん先生』第151話の感想とレビュー

最後のナレーションは、『梅子は広志の飲み代が気がかりでした』の間違いでしょ(笑)
冗談はさておき、どうやら制作側は広志を最後までひっぱる気ですね。
広志のダークサイドな部分と梅子の前向きな部分の対比がだんだん表に出てきて、こういう判りやすいストーリー大歓迎です。
成人となった広志がこういった形で梅子と絡む展開、個人的にこういうパターンは好きです。

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